テデスキ・トラックス・バンド(TTB)が、デレク・アンド・ドミノスの代表的作『いとしのレイラ』の歴史的な1回限りの再現ライヴを収録したアルバムをリリースした。また、タイトル・トラック「いとしのレイラ」のミュージック・ビデオ(MV)も公開している。
<動画:Tedeschi Trucks Band - Layla (Live at LOCKN' / 2019) (Official Music Video)>
本作は、2019年8月に開催された「LOCKN’ Festival」で、スペシャル・ゲストのトレイ・アナスタシオ、長年のコラボレーターであるギタリストのドイル・ブラムホールⅡ世とともに全曲演奏されたもの。14人編成のアンサンブルによるデュアン・オールマンとエリック・クラプトンの画期的な作品の再構築である。
ノンストップのギター・リフと、焼け付くようなソウルフルなヴォーカルが炸裂し、TTBのライヴにおける天性の魅力と、比類のない音楽的錬金術を思い起こさせ、クラシック・ロック名盤に挑むことのできる数少ないバンドの、忘れられないライヴ体験を捉えている。
スーザンの誕生日1970年11月9日にリリースされたデレク&ドミノスのアルバム『いとしのレイラ』は、オールマンとクラプトンの熱い音楽的ケミストリーとスライド・ギターの才能を不朽のものとした、クリスとデビー・トラックス夫妻が数年後に息子をデレクと名付けるきっかけとなった作品。
デレク・トラックスはその後、オールマン・ブラザーズ・バンドに参加したり、クラプトンのバンドに参加して1年間の世界ツアーを行うなどして、レイラの魂を彼の音楽のDNAに焼き付けていくことになる。このように、音楽とテデスキ・トラックス・バンドの間には深いつながりがあり、このリリースはほとんど運命づけられたようなものといえる。
デレクは次のようにコメントしている。
「私がギターを弾き始めた頃には、デュアン・オールマンの(Laylaでの)スライドの音に、ほとんど憑りつかれたかのように夢中でした。」
「このアルバムの精神、喜び、無謀さ、そして必然性は、あなたを引き戻す方法を見つけてくれます。そしてもちろん、彼らの歴史の一部になれたことは、一生に一度の名誉でした。」
また、アルバムの最後には歴史的な追加曲を収録。デレクとスーザンは初めて二人きりのデュオで、「庭の木(Thorn Tree In The Garden)」のスタジオVer.を追加の伴奏なしに親密な雰囲気で披露している。(※日本盤には更なるボーナス・トラックを収録)
テデスキ・トラックス・バンドは現在全米ツアー中だが、明日7月17日には米国の人気TV番組「CBS This Morning Saturday」にて本作より3曲が演奏される予定だという。
■リリース情報
テデスキ・トラックス・バンド
『レイラ・リヴィジテッド』
2021年7月16日リリース
2SHM-CD ¥4,070(税込価格)