消費エネ実質ゼロ「ZEB」認定取得 アイ・ホーム本社ビル(宮崎市)

アイ・ホームが認定を受けた「ニアリーZEB」の証明書

 注文住宅を手掛けるアイ・ホーム(宮崎市)が、再生エネ(創エネ)と省エネで建物内の消費エネルギーを実質ゼロとする「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB=ゼブ)」の認定を受けた。職場環境に気を配る事業所が増える中、今後は受注する事務所への普及も進めていく考えだ。

 SDGs(持続可能な開発目標)に力を入れ、販売する個人住宅でも「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH=ゼッチ)」の普及を進めてきた同社。2017年に建設した本社ビルについて今年6月に認められた。

 ZEBは断熱性の高い建材や高効率の空調・照明を使って50%以上の省エネを満たした上で、太陽光などでエネルギーを創(つく)って正味(ネット)ゼロを目指すビルのこと。ZEHの事務所版ともいえる。省エネ、創エネの達成度によって種類があり、アイ・ホームが取得したのは省エネ率75%以上の「ニアリーZEB」。

 職場環境への関心は年々高まっており、アイ・ホームでも事務所の注文が増加。宜野座俊彦社長は「初期投資はかかるが、住家より電気を使う事務所は十分回収できる。過ごしやすい環境は社員の福利厚生にもつながり、導入を勧めていきたい」と話している。

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