神奈川県が新型コロナウイルス対応の「まん延防止等重点措置」の32市町への拡大を決めた背景には、新規感染者の急増に対する危機感がある。8日に重点措置の延長と対象区域の縮小を決めたばかりだが、感染者は県内の広範囲で急速に増加。感染拡大につながる人流を抑えるため、さらなる強い措置が必要と判断した。
16日に開かれた新型コロナの対策本部会議では、直近1週間の新規感染者数が前週比で約1.5倍のペースで増加していることが示された。県の阿南英明理事(医療危機対策担当)は「2週間後には、場合によっては1日千人に到達してしまうかもしれない」と指摘。「かなり強いブレーキをかけないと、簡単に(1月にピークを迎えた)第3波を超えてしまう」と警戒感を示した。