日本軍性奴隷犯罪は時効のない戦争犯罪 朝鮮中央通信社論評

 朝鮮中央通信社は15日、国連人権理事会で日本代表が、第2次世界大戦の時期に日本軍が「慰安婦」を強制的に募集したということは作り上げた話だと強弁したことを7厳しく非難する論評を発表した。

 論評は「日帝が数多くの女性を強制的に拉致して日本軍性奴隷として連行したということは決して、作り上げた話ではない」と指摘、「拉致した女性たちを戦場に連れて行って「皇軍」のなぐさみものに無残に蹂躙し、虐殺する特大型の反人倫犯罪を働いた」と指弾した。

 また論評は、「あらゆる詐欺とペテンで人間の初歩的な生存権と女性の尊厳を蹂躙した自分らの特大型の反人倫犯罪を否認、隠蔽して過去犯罪の法的・道徳的責任から逃れようとする日本の鉄面皮さに世界が驚愕している」、「戦争犯罪は必ず処罰されるべきであり、特に女性に対する性暴力は時効のない戦争犯罪であるという事実を日本は認識すべきである」などと強調した。

「日本軍性奴隷犯罪は時効のない戦争犯罪」の全文は次の通り。

 日本が、世界の面前で特有の破廉恥さをまたもやさらけ出した。

 国連人権理事会第47回会議で日本の代表が、第2次世界大戦の時期に日本軍が「慰安婦」を強制的に募集したということは作り上げた話だと強弁した。

 最も残忍な現代版性奴隷制度を実施し、その罪状が全世界に暴かれたことにもかかわらず、国際舞台でまで否認するのは過去の犯罪の法的・道徳的責任から逃れようとする厚顔無恥な行為である。

 過去、日帝が数多くの女性を強制的に拉致して日本軍性奴隷として連行したということは決して、作り上げた話ではない。

 道を行く女性、田畑で働く女性、井戸に水汲みに行った女性、はては母のチマに隠れていたり、庭でままごとをしていた幼い少女に至るまで、おおよそ20万人に及ぶわが国の女性が「人間狩り」の対象となった。

 日帝は、このように拉致した女性たちを戦場に連れて行って「皇軍」のなぐさみものに無残に蹂躙し、虐殺する特大型の反人倫犯罪を働いた。

 受難を経た数多くの被害者が歴史の証言台に出て日帝の罪状を告発し、強制拉致に関与した加害者らも過去を反省し、事実を証言している。

 これらの証言こそ、現代版性奴隷制度の組織者、管理・運営者が他ならぬ日本政府、軍部であり、それが徹頭徹尾、強制性を帯びるということを論駁する余地もなく実証している。

 しかし、日本はこの嫌悪すべき、天人共に激怒する罪悪に対して責任を感じるどころか、特大型の反人倫犯罪行為を全面否認している。

 破廉恥な日本は、過去史に対して罪意識を持つ必要がない、日本人口の80%が戦後世代として彼らに謝罪を続ける宿命を負わせてはならないと言い立てて、むしろ侵略史を正当化している。

 性奴隷被害者を「売春婦」と冒瀆し、戦時強姦は戦争犯罪や反人倫的犯罪ではないと言い張る一方、教科書で日帝の性奴隷犯罪の記録を消すなど、犯罪事実自体をなくそうとしている。

 はては、性奴隷という表現を初めから使わないようにし、今や「従軍」という表現さえなくそうとしている。

 日本のこのような振る舞いは、国際法的見地から見ても、人倫道徳的見地から見ても絶対に許せない破廉恥な行為であり、正義と人類の良心に対する愚弄、挑戦である。

 あらゆる詐欺とペテンで人間の初歩的な生存権と女性の尊厳を蹂躙した自分らの特大型の反人倫犯罪を否認、隠蔽(いんぺい)して過去犯罪の法的・道徳的責任から逃れようとする日本の鉄面皮さに世界が驚愕している。

 日本のゆがんだ思考観点の根底には、他の国と民族を侵略し、踏みにじった過去に対する郷愁が潜んでおり、ひいては侵略史を繰り返そうとする腹黒い下心が映っている。

 日本軍性奴隷犯罪は、日本が否定したり、責任を回避するからとしてなくなったり、変わる性格の問題ではない。

 戦争犯罪は必ず処罰されるべきであり、特に女性に対する性暴力は時効のない戦争犯罪であるという事実を日本は認識すべきである。

 日本は、証拠が明白で否認できない重大な罪科を回避するのではなく、過去、日本が働いた前代未聞の犯罪に対して罪責感を持って心から謝罪し、過去をはっきりと清算すべきである。

 われわれは、旧日本帝国が犯した重大な罪科を歴史の闇に埋め、またもや反人倫的犯罪の道に進もうとする日本政府の誤った行為を絶対に袖手傍観しないであろう。【朝鮮中央通信】

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