えちご上越米が高評価 オンラインで求評懇談会 JAえちご上越

 JAえちご上越は15日、上越市の上越文化会館で、全国各地の米穀販売会社から「えちご上越米」への評価や要望を聞く「求評懇談会」を開いた。同JA役員と生産者合わせて100人以上が集まり、オンラインで出席した27企業・団体から期待と意見を聞いた。

 米穀販売は昨年以降、新型コロナウイルスの感染拡大により、主に業務用米で需要が激減。同JAは供給過剰による米価下落を防ぐため、生産者から買い取る「こしいぶき」「つきあかり」といった業務用米の量を、昨年より10~20%減らし、飼料用米の買い取り量を増やした。経営管理委員会の笹原茂会長は「変化する環境に対し的確に対応する」と話す。

 多くの出席者は「えちご上越米」の食味や市場の反応を評価。JAあいち経済連(名古屋市)の鈴木啓司・食料販売課長補佐は「牧区産コシヒカリは『おいしい』と評価が高い。引き続き安定供給をお願いしたい」、全国のスーパーマーケット向けに商品開発や供給を行うシジシージャパン(本社・東京都)の池田和義米穀・鶏卵チーム主事は「みずほの輝きは、コストパフォーマンスが良く、加盟スーパーから高評価を得ている」と述べた。

全国の米穀販売会社担当者がオンラインで出席。産地への期待と要望を述べた

 一方で品質に厳しい指摘も。伊丹産業(兵庫県伊丹市)の板野樹夫仕入担当課長は「令和2年産米は、整粒歩合が等級をまたいでいた。検査態勢が甘いのでは」、大阪第一食糧(大阪市)の菅尾二三男営業2部長は「最近、シラタ(未熟米)や胴割れが交じり品質が低下している」として立て直しを求めた。

© 株式会社上越タイムス社