「もしかしたら」と特殊詐欺防ぐ 警備会社の佐藤さんに感謝状 雲仙署

署長感謝状を受け取った佐藤さん=雲仙署(提供写真)

 還付金名目の特殊詐欺被害を未然に防いだとして雲仙署は、長崎県雲仙市小浜町の警備会社従業員、佐藤孝介さん(62)に署長感謝状を贈った。
 佐藤さんは6月10日、同市内の現金自動預払機(ATM)の保守作業に立ち会った際、60代女性が不安そうな様子で、ATMに近づいて来たため、不審に思い声を掛けた。
 女性が「還付金があるので手続きするよう市役所から連絡があった」と話したことから詐欺を疑い、金融機関の職員に引き継いだ。介護保険料還付をかたる手口だったとみられる。
 7日、同署で贈呈式があり、黒崎誠署長が感謝状を手渡し「適切な対応で被害を防いでいただいた」と礼を述べた。佐藤さんは「『もしかしたら』と思い、声を掛けて良かった」と話した。

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