北日本も猛暑予想 全国的に熱中症に注意 西日本太平洋側は大雨に警戒を

 17日(土)の午前中は、近畿、東海で梅雨明けの発表があった。近畿、東海では、平年より2日早く、昨年よりも15日早い梅雨明けとなった。それぞれの梅雨入りは、平年よりも21日早い5月16日ごろだった。
 速報値としては、梅雨期間62日間で1951年からの統計でそれぞれ最長記録となる(近畿では、梅雨入りを特定しなかった1963年と、梅雨明けを特定しなかった1993年を除く、東海は梅雨明けを特定しなかった1993年を除く)。なお、梅雨入り、梅雨明けの確定値は9月となっている。
 17日(土)は、北日本から近畿にかけては晴れて暑さが続く見通し。一方、西日本の太平洋側を中心に、雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨の降るおそれがあり、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要となる。

北日本も猛暑予想 熱中症に注意

 高気圧に覆われて、近畿や東海、東日本や北日本の各地で晴れている北海道では、2日連続の猛暑日になるところもありそうだ。
 17日(土)11時30分時点で、新潟や北海道(佐呂間)、岩手、秋田では34℃を超えているところがある。また、熱中症警戒アラートが、宮城、新潟、石川、京都、鳥取に発表されている。

 各地の予想最高気温は、若松(福島)で37℃、紋別(北海道)、山形、盛岡、福島、長野などで36℃、熊谷、甲府などで35℃となっている。こまめな水分補給や、休憩、躊躇なく冷房を使うなどの対策が必要となる。
 また、気象庁は16日、「高温に関する全般気象情報」を発表し、北日本は19日(月)にかけて、東日本は20日(火)にかけて、西日本は19日(月)から23日(金)頃にかけて高気圧に覆われるため晴れる所が多く、最高気温が35℃以上の猛暑日となる所があるため、熱中症への注意を呼び掛けている。

西日本太平洋側を中心に非常に激しい雨のおそれ

 上空の寒気や、湿った空気の影響を受けて、西日本の太平洋側では、非常に激しい雨の降っている所がある。
 あす18日(日)にかけても、西日本の太平洋側を中心に非常に激しい雨が降るおそれがあり、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。

あすにかけて台風発生の見込み 沖縄地方への影響も

17日(土)午前9時の熱帯低気圧情報。今後24時間以内に台風となる見込み(熱帯低気圧・台風情報は最新のものをご確認下さい)

 日本の南海上にある熱帯低気圧は、あす18日(日)にかけて台風に変わる可能性がある。午前9時現在の中心気圧は1002ヘクトパスカル、1時間に15キロの速さで北西へ進んでいる。その後も発達しながら、19日(月)から20日(火)にかけて、沖縄の南大東島の南海上から沖縄本島の南海上に進み、その後は西寄りに進む予想となっている。
 沖縄地方では、各地とも次第に波が高くなり、強風となるおそれもあり、今後の進路に注意が必要だ。

(気象予報士・崎濱綾子)

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