米有力紙がK-POPの「世界征服方法」を特集 バズる振付・曲・マーケティングなど指摘

米ワシントンポスト(WP)は17日、「K-POPはいかにして世界を征服したか」という企画記事を掲載した。同記事は多彩なグラフィックスで構成されている。

WPは、K-POPは、脳裏に刻まれる歌と踊り、煌びやかなミュージックビデオがソーシャルメディアに最適化されたうえ、ファンの積極的活動などが合わさった結果だと分析した。

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WPは、K-POPの世界的人気について最初の理由として挙げたのは、特定の旋律が繰り返され脳裏に刻印される「フックソング」であると紹介。ワンダーガールスの「Tell me」やスーパージュニアの「SORRY、SORRY、」などを事例として挙げた。

第二の理由は、YouTubeでミュージックビデオが全世界のファンに流れる点にあるとWPは評した。

K-POPの振付もまたファンの注目を集め、これを真似てソーシャルメディアで共有することでバズるという点も人気の要因として挙げられた。

WPは、手話を使った振付が特徴の防弾少年団(BTS)の新曲「パーミッション・トゥ・ダンス」なども例に挙げた。

BTSやジェニファー・ロペスなどの振付指導をしたことがあるシエナ・ララウは、「トレンディなダンスはK-POPをK-POPにするものだ」と述べている。

WPは、著作権を優先せず、歌やアルバムをYouTubeにまず上げるマーケティング戦略も人気に一役買ったと指摘した。

今月13日の時点で発売24時間以内に最も多くの再生回数を記録したミュージックビデオ10のうち9件がBTSとブラック・ピンクの歌だったという。唯一ベストテンに入ったのは米国の人気歌手テイラー・スウィフトの「ME!」で8位だった。

2010年7月に500万件程度だったK-POP関連ツイートが先月75億件に急増しているなど、ソーシャルメディアの成長とも噛み合ってきたとWPは指摘した。

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