【レビュー】100均・キャンドゥの「アルコールストーブ」はキャンプで使えるか? 燃費と使い心地を試してみました

ソロキャンプで調理をする際に、「アルコールストーブ」を使って調理をする方法があります。焚き火調理とは違って煤も付かず、簡単に火がつく点がメリットです。今回は100均・キャンドゥで購入した「アルコールストーブ」がキャンプで使えるか試してみたので、その使い心地や燃費の良し悪しをご紹介します!

「アルコールストーブ」は軽くて経済的 ソロキャンプにピッタリのアイテム

筆者撮影(右がアルコールストーブ、左はキャンドゥのミニストーブ)

「アルコールストーブ」は、アルスト、アルコールバーナーとも呼ばれ、液体アルコール燃料を本体に注ぎ、点火して使います。

アルコールストーブの種類によっては、消火蓋が付属したり、本体に残ったアルコール燃料を持ち帰ることができるタイプも。

※ただし残念ながら、今回のキャンドゥのものは消火蓋なし&アルコール燃料を入れての持ち運び不可です。

軽量で携帯性に優れているので、ソロキャンプやデイキャンプで使う人が多いようです。

また、アルミ缶などで自作して、キャンプで使う人もいるようですよ。

100均・キャンドゥの「アルコールストーブ」の仕様詳細

筆者撮影

キャンドゥの「アルコールストーブ」の詳細は以下のとおりです。

キャンドゥ「アルコールストーブ」

  • 材質:本体・フタ/アルミニウム
  • パッキン:シリコーンゴム
  • 耐熱温度:180度
  • サイズ:7.2Φ×3.6cm
  • 燃料容量:80ml
  • 発売元:エコー金属株式会社

人気のトランギアやエバニューの「アルコールストーブ」とは材質が異なる

キャンパーに人気の「アルコールストーブ」3種類の材質を調べてみると、下記のようになりました。

  • トランギア:真鍮製
  • エバニュー:チタニウム製
  • エスビット:真鍮製

100均・キャンドゥの「アルコールストーブ」は、本体をアルミニウムにしたことでかなり軽量化されています。

キャンドゥ「アルコールストーブ」をキャンプで使う前の見た目の感想

箱から取り出した最初の感想は「軽っ!!ハンドクリームの詰め替え容器みたい」でした。

サイズはアルミ缶より少し大きく、深さはフタを外した状態で実寸約3.3cm。

次に本体ですが、見たことのない構造にビックリ!

筆者が今までにみた「アルコールストーブ」は、市販・自作を含め凸型の形状ばかりでしたが……

▼ポピュラーなアルコールストーブの形状

キャンドゥの「アルコールストーブ」は中が凹んでいます。

筆者撮影(キャンドゥ「アルコールストーブ」)

「アルコールストーブ」の構造は、アルミ容器に穴を開けた部品をはめこみ、中央にアルコール燃料を注ぐという簡単なものですが、内側に凹ませるという発想は今までの筆者にはないものでした。

100均・キャンドゥ「アルコールストーブ」のメリットとデメリット

筆者が感じたキャンドゥの「アルコールストーブ」のメリットとデメリットを整理してご紹介します。

メリット

  • 安価に購入できる(税込み330円)
  • 軽量でコンパクト
  • フタ付き

デメリット

  • 耐久性が弱い
  • 売切れや終売で入手が難しいことも
  • 残ったアルコールを持ち帰れない
  • 消火フタがない

【注意事項】100均・キャンドゥの「アルコールストーブ」を使用するときは注意書きを要チェック!

筆者撮影

「アルコールストーブ」は、正しく使わないと爆発の恐れがありますとの噂を耳にしました。

ば、爆発・・・?

出火の恐れもあるので、箱の注意書きをじっくりと読みました。

使用方法(箱側面)に赤く表示されている箇所は2ヶ所で、以下のように記載されています。

  • 燃料は、市販の燃料用アルコールのみです。
  • アルコールは本体の3分の2を目安に入れてください。

また、箱の裏面にも赤文字で注意書きがされているので、必ず併せてお読みください

使用できるのは燃料用アルコールのみで、消毒用エタノールや料理酒などは使用できません。

燃料用アルコールの主成分はメチルアルコールで、消毒用とは異なります。

筆者撮影(筆者が使用したアルコール燃料)

ちなみに、キャンパーに人気がある燃料用アルコールも2つご紹介しておきます。

キャンプを想定して100均・キャンドゥ「アルコールストーブ」で肉を焼いてみた!

筆者撮影

今回は、キャンプで多くの人が食べる「焼肉」で検証してみました。

記載どおり「アルコールストーブ」本体の3分の2を目安に…と思いましたが、中央の窪みにすり切りまで注げば自動的に約3分の2の量になります。

着火時の注意点

着火時の注意点(五徳はキャンドゥのポケットストーブ)

五徳にセットして、ガスライターで着火。

着火の際、ポッっという音がしますが、爆発はしませんでした。

アルコール燃料は着火時の炎が青く、日中は見えないこともあります。

着火していないのかと、再度着火しようとするとボッ!と小爆発しました。

着火の「ポッ」っという軽い音を、着火できているかどうかの目安にすると良さそうです

タイマーをセットして、鉄板で肉を焼く

今回は固形燃料との燃費を比較するため、タイマーで燃焼時間を計ってみました。

キャンドゥのミニ鉄板を置き、熱くなるまで待ってから肉を焼き始めました。

肉がジュ~っと音を立てるまでの時間は、約3~4分ほど。

鉄板が温まればあとは焼肉タイムです。

五徳と鉄板の距離に注意

筆者撮影(右下にうっすらと見える炎)

肉を焼き始めてから気づいたのですが、五徳とミニ鉄板との距離が近すぎて、隙間から炎がはみ出しました!

とはいえ、網焼きにすると肉の脂がアルコール燃料の中に落ちてしまうので、難しいところ。

今回筆者はキャンドゥの「ミニストーブ」を五徳代わりに使いましたが、もう少しアルコールストーブと距離がとれる(=高さがある)と、炎がはみだすことなく上手く鉄板に当たるかと思います。

燃焼時間の結果は…?

完全に火が消えたのは、着火から約20分。固形燃料25g×1個と同等の燃焼時間でした。

ちなみに、燃焼中に燃料を継ぎ足すのは危険なので絶対にNG

もっと長い時間使いたい場合は、一度完全に消火させてから、再び燃料を入れて着火する必要があります。

100均・キャンドゥ「アルコールストーブ」をおすすめする人

筆者撮影

キャンドゥ「アルコールストーブ」はこんな方におすすめします。

ソロキャンプ・デイキャンプ・ハイキングを楽しむ人

軽量で、携帯に便利な「アルコールストーブ」なので、ポーチにガスライターとアルコール燃料、折りたたみ式の五徳を一緒に入れておけば、外で食事や入れたてのコーヒーを楽しめます。

※アルコール燃料を携帯する場合は、密封できる頑丈な容器を使いましょう。引火しやすい液体のため、漏れると大変危険です。

アルコールストーブを試してみたい人

初めて市販の「アルコールストーブ」を試すひとにも、入門アイテムとしておすすめです。

自作アルストと比較してみたい人

自作の「アルコールストーブ」の利点は、安価で作れることと、汚れを気にせず使えること。

キャンドゥの「アルコールストーブ」は、330円(税込み)で使い勝手がよく、燃焼効率がよいので、自作品と比べて、改良点を見つけるのも◎。

固形燃料の代替品を探している人

アルコール燃料は、ドラッグストアやネットスーパーなどで購入できます。

100均の固形燃料をまとめ買いしなくても、アルコール燃料1本ですみ、保管場所にも困りません。

100均・キャンドゥ「アルコールストーブ」をおすすめしない人

対して、とくにキャンドゥの「アルコールストーブ」でなくてもよい人もご紹介します。

残ったアルコールを持ち帰りたい人

キャンドゥの「アルコールストーブ」は、本体に残ったアルコールは持ち帰りができません。

箱裏面にも「使い切ってください」との記載があります。

すでに「アルコールストーブ」を持っている人

キャンドゥの「アルコールストーブ」は、安価で軽量な点が魅力的ですが、耐久性やアルコール残を考えると、トランギアやエバニューなどの人気のあるメーカーの品にはやや劣ります。

しっかりと長く愛用できる「アルコールストーブ」が欲しい人や、すでにメーカー品を持っている人にはおすすめしません。

100均・キャンドゥの「アルコールストーブ」はソロキャンプやデイキャンプにピッタリ!

筆者撮影(筆者は玄関先で検証・テーブルはセリア、他はすべてキャンドゥ製品)

耐久性は市販品に劣るものの、フタを開けてすぐに使えるキャンドゥの「アルコールストーブ」は、ソロキャンプやデイキャンプで試してみたい人にピッタリです。

今日、キャンプしよう!と思ったら、さっと用意して出かけられます。

購入を機に、デイキャンプから始めて、キャンプの楽しみを味わってみてくださいね。

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