鬼モード復活! 巨人・元木ヘッドのしごきに北村悲鳴「キャッチボールさせて…」

北村拓己

巨人はオールスターブレークとなった18日、ジャイアンツ球場で全体練習を行った。

すっかり梅雨も明け、気温35度に迫る炎天下で行われた練習。一軍ナインの誰もが滝のような汗を流した中、元木大介ヘッドコーチ(49)からひと際、愛ある指導を受けたのが北村拓己内野手(25)だった。6月22日の地元・金沢での〝凱旋試合〟では3ランを放つなど大暴れ。吉川の故障離脱もあり、二塁スタメンの機会も一気に増えたが、「まだまだ」と言わんばかりに久しぶりに鬼の顔をのぞかせた。

他のナインがランニングメニューを終え、次の練習に移行しても北村は延々と走り込み…。しかも左翼ポールから右翼ポールへ外野を直線にダッシュした後、外野フェンスに沿って左翼ポールへ戻る過酷なメニューだ。左翼ポール付近で北村がヘタれ込むと、右翼ポールに仁王立ちの元木ヘッドは「北村~っ!」と容赦ないゲキ。さすがのガッツマンも「キャッチボールさせてくれ~!」と泣きを入れたが、ヘコたれることはなかった。

どうにか力を振り絞って再び右翼ポールまでダッシュ。右翼ポールから本塁付近に設置された打撃ケージ裏に歩いて戻る元木ヘッドよりも先に、北村は右翼ポールから左翼ポール、三塁ベンチ前を駆け抜けてケージ裏にたどり着くことに成功した。

鬼ヘッドよりも先に〝ゴール〟したことを証明するためか(?)、北村はすでにティー打撃を開始していた大先輩の亀井にタッチしてアピール。大ベテランから「(人のことを)コーン扱い?」と軽妙なツッコミを受けながらも、その後も元木ヘッドに左右に走らせられながら内野ノックをこなし、全メニューを消化した。持ち前のガッツで、このまま二塁レギュラーに定着できるか見ものだ。

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