椎葉・交流拠点1周年 オンラインでイベント

「カテリエ」と図書館「ぶん文Bun」1周年を記念してオンラインで開かれたトークショー

 椎葉村の村交流拠点施設「Katerie(カテリエ)」と、同施設内の図書館「ぶん文Bun」開館1周年を記念したトークショーは18日あった。第1回宮崎本大賞「木曜日にはココアを」の著者青山美智子さんをメインゲストに迎え、オンラインで実施。同館やネット上で約60人が参加した。
 トークショーには青山さんと同館の「クリエイティブ司書」小宮山剛さん、同大賞実行委員長で津江書店(宮崎市)の寺田晃(ひかる)さんが参加。同館と県外にある青山さんの仕事場、宮崎市の同書店をテレビ会議システムでつないだ。
 青山さんは宮崎本大賞受賞について、本県にゆかりがなく作中にも宮崎は出てこないことから「何が起こっているの? というのが率直な感想だった。デビュー以降、私に初めて1等をくれた賞で、感謝している」と話した。
 青山さんの著書「お探し物は図書室まで」を巡って、話題は図書館と書店の関係に。寺田さんは「書店側には、図書館は敵とみる人もいるが『図書館は本を読む人を育てる場所』と講演で聴き、本当にその通りだと思う」と指摘した。
 青山さんは「買ってくれるのはうれしいが、図書館で本を手に取ってもらい、借りるというのは特別なこと」、小宮山さんは「図書館で借りた本を買う人はとても多い。図書館は本のショーウインドー」と話していた。

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