渡辺一馬「後ろで様子を見ていた。自分が強いところは分かっていた」/全日本ロード第5戦MFJ-GP鈴鹿 ST1000 決勝会見

 7月18日に三重県の鈴鹿サーキットで行われた2021年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦 第53回MFJグランプリ スーパーバイクレースin鈴鹿のST1000クラス決勝を終え、表彰台に登った渡辺一馬(Astemo Honda Dream SI Racing)、岡本裕生(BLUcRUニトロレーシング51ガレージ YAMAHA)、南本宗一郎(AKENO SPEED・YAMAHA)が戦いを振り返った。

 岡本はレース後にMFJ国内競技規則付則9(ST1000技術仕様)の違反により失格となった。

2021年全日本ロード第5戦鈴鹿 ST1000 決勝 トップ3会見

■渡辺一馬/Astemo Honda Dream SI Racing(決勝:優勝)
「前戦の筑波はトラブルでリタイアという悔しい結果でした。僕以上に悔しい思いをしたスタッフもいたと思います。その思いをどうやって晴らそうかと考えながらトレーニングもしてきました。チームも一生懸命仕事してくれたし、今日はなんとか結果を残したいと思っていました」

「アグレッシブなレースでした。あのままのペースでいけるのかなって思い、自分は後ろで様子を見ていました。自分が強いところは分かっていたし、トップ2台にも追いついていました。周りの元気がなくなるのを待とうと、自分のペースで周回を刻むことを考えていました。100パーセントのパフォーマンスでチームに感謝を伝えたかったから、今日は勝ちきることができてうれしいです。満足しています」

岡本裕生(BLUcRUニトロレーシング51ガレージ YAMAHA)/2021年全日本ロード第5戦鈴鹿 ST1000 決勝 トップ3会見

■岡本裕生/BLUcRUニトロレーシング51ガレージ YAMAHA(決勝:2位)
「序盤は作本選手のペースがよくて、自分もそれに負けじと着いていこうと思っていました。ただ飛び抜けていいペースという訳ではなかったので、後半勝負に切り替え、距離を維持しながら走っていました」

「渥美選手と一馬選手にも抜かれて4番手になり、自分もじわじわとペースを上げて4台でのバトルになったところで、前の2台がいなくなりました。自分もタイヤはきつかったですが、途中までは一馬選手ともいいバトルができました」

「ところが途中でレーシングスーツのファスナーが下がってきてしまい、集中が欠けてタイヤへの負担を感じるようになってしまいました。自分の実力不足と精神面もまだまだ詰める部分あります。残り2戦で挽回できるように取り組みたいです」

南本宗一郎(AKENO SPEED・YAMAHA)/2021年全日本ロード第5戦鈴鹿 ST1000 決勝 トップ3会見

■南本宗一郎/AKENO SPEED・YAMAHA(決勝:3位)
「今年は開幕前のトレーニング中に怪我をしてしまい、周囲から遅れをとっていました。SUGO、筑波と表彰台をねらえるペースはあったのに、自分の弱い部分が出て負けてしまっていました」

「今回は地元の鈴鹿だから、絶対に優勝するという気持ちで来ました。予選はトラブルでアタックできず7番手スタートでしたが、レース後半のペースには自信がありました。ただ、みんなの序盤のペースが速くて、最初にポジションを上げられずに悔しいレースになりました」

「最後はトップ争いができたので、次につながるレースはできたかなと思います。残り2戦は得意なサーキットではありませんが、最初から勢いよく走って優勝したいです。ヤマハ、チーム、みんなのお陰で取れた表彰台です。感謝します」

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