<レスリング>【2021年全国高校生グレコローマン選手権・特集】優勝選手の声(前半4階級)

 

(2021年7月18日、滋賀・ウカルちゃんアリーナ / 取材=谷山美海、撮影=矢吹建夫)


 ■51kg級優勝・勝目大翔(静岡・飛龍)「まずはホッとしています。無失点で勝ち上がりたかったので、優勝したとはいえ、準決勝で7-5と失点をしてしまったのは反省しています。決勝は切り替えて、テクニカルフォールを狙っていました。

 (父・力也氏は世界ベテランズ選手権優勝の実力者)やはりプレッシャーはあります。父からも言葉をかけられますし、今日も絶対に優勝しないとダメだと思って決勝に挑みました。着実に順調に力をつけている自信はあります。(今後は)井村(陽三)先生に恩返しできるよう、まずはインターハイに向けて優勝できるように頑張ります」


 ■55kg級優勝・尾西大河(佐賀・鳥栖工)「ひと安心です。決勝は初めての相手でしたが、自分の形を作ることを意識しました。最後は練習していた胴タックルが決まって、練習していたことを試合で出せてよかったです。5月の全日本選抜選手権で2位になって、負けられないという思いもあって、いつもとは違うプレッシャーもありました。

 (高校の間は)両スタイルに力を入れていきます。大学でもそのつもりです。短期的な目標はインターハイを勝ち抜くことです。国体でも優勝して、12月の全日本選手権は、2位ではなく優勝できるように、しっかりと準備して勝ちにいきたいです」


 ■60kg級優勝・五味虹登(山梨・甲府城西)「今日に向けてずっとグレコローマンの練習をしてきました。グレコローマンの大会が最近なかったこともあって、やっと成果を出せてよかったです。(勝因として)練習でやっていたリフト技を試合で試して得点につなげられるようになったのが大きかったです。

 元々、フリースタイルよりもグレコローマンの方が好きで、小さい頃からフリースタイルと一緒に(グレコローマンも)少し教えてもらってきました。全国大会で勝ててよかったです。(今後は)インターハイと国体が控えています。国体はグレコローマンに出るので、そこでも優勝を目指したいです。日々の練習をしっかりとやって、着実に結果を残したいです」


 ■65kg級優勝・長野壮志(愛媛・八幡浜工)「優勝して本当にうれしいです。梅野(貴裕)監督の期待にしっかりと応えられたので、勝った瞬間はホッとしました。今回は、とにかく前に出る、気持ちで負けない、差されない、の3つを意識して闘いました。初戦から決勝まで、そこを意識し続けられたのが勝因だと思います。

 全日本選抜選手権で優勝経験もある(梅野)先生が普段から思い切りスパーリングの相手をしてくださっているので、試合本番でも力負けしない力がついてきていると思います。(今後は)国体ではしっかり優勝して、天皇杯でもしっかり自分のレスリングをして勝負したいです」

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