現役教員の約6割が不満を抱いている「教員免許更新制」は廃止すべき?

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。7月12日(月)放送の「FLAG NEWS」では、「教員免許更新制の廃止」について意見を交わしました。

◆教員の負担大…教員免許更新制は必要か?

文部科学省が、教員免許に10年の期限を設ける「教員免許更新制」を廃止する方向で検討していることがわかりました。この制度は、2009年に導入されたもので、10年ごとに更新講習を受ける必要があり、期限前の2年間のうちに大学などで実施される30時間以上の講習を受けなければなりません。

しかし、多忙な教員の働き方改革に逆行していることや、受講費用が自己負担となることへの批判が強まり、文部科学省が7月発表した教員への調査では6割近くが講習に不満を持っていることが判明。早ければ2022年の通常国会で「教育職員免許法改正案」の提出を目指すということです。

日本最年少フラフープインストラクターのたかはし葵さんも注目するこのニュース。たかはしさんは、時代に沿った新たな知識を身につけるという意味では講習の必要性を認めつつも、教員への負担を危惧します。これを改善するためにも、既存の10年に一度の30時間講習ではなく「1年に1度の短時間講習」を提案。「10年に一度、30時間というのはかなり大きな時間。なかには、子育てをされている方などもいると思うので、1年に1度、短時間で最新の情報を取り入れる機会を設けるのがいいのではないか」と補足します。

また、現代社会において、特にIT分野は10年でテクノロジーやサービス内容など大きく入れ変わってしまうスピード感とあって、キャスターの堀潤も「もっと短期間に対処できるようなことを、コンパクトで的確に伝える方法が必要だということですね」と相槌を打ちます。

さらに、たかはしさんは昔の先生と今の生徒との意識齟齬(そご)についても言及。昔の先生は精神論重視が多いイメージと話す一方で、今はSNSの普及などもあり、生徒の悩みも多様化。昔ながらの先生のなかにはそういったことに無知な方もいると言い、「先生と生徒で意識が違うので、(そういった情報の共有も)短期間(の講習)でやってもらえたら」と望んでいました。

なお、番組Twitterには「教員免許の更新は、自己負担金額も運転免許などとは違ってなかなかの高額なんだとか」や「教員免許の更新は、研修期間の長さを鑑みて勤務扱いと費用の国庫負担で継続しては?」など、教員へのサポートを求める声もありました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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