高校野球鹿児島大会準々決勝 大島 左腕・大野が真っ向勝負 直球最速140キロ超「今度こそ」 

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1回裏鹿実無死二塁、大島が内野フライで併殺を完成させる。遊撃手武田=平和リース

 第103回全国高校野球選手権鹿児島大会第14日は18日、鹿児島市の平和リース球場で準々決勝の残り2試合があった。神村学園は尚志館に8-0、鹿児島実も大島を8-0と、いずれもコールドで退け、4強入りを決めた。休養日を挟み、第15日は24日、同球場で準決勝2試合がある。

 春県大会準決勝のリベンジの機会が、夏の準々決勝で訪れた。0-4で敗れた大島が燃えないはずはない。先発した2年生左腕・大野は、最速140キロ超の直球で真っ向勝負を挑んだ。

 最初のヤマ場は3回裏2死二塁、打席には“鹿実の切り込み隊長”平石。主導権は譲れない。「ここは三振狙い。悪くても内野ゴロ」。ファウルで粘られた末の9球目をはじき返され、先制を許した。「三振を狙って、こんなに空振りを取れなかったのは初めて」

 塗木哲哉監督も手を打った。代打、代走、守備交代と控え7人を投入し、流れを変えようと試みた。だが鹿実打線は破壊力を増し、左腕・赤嵜の攻略もならなかった。「勝負どころの集中力の差。今日は鹿実が上回っていた。そこは認めよう」と選手へ伝えた。

 捕手の安田主将は「闘志はもちろん大事だけれど、冷静さも必要」と分析。大野のさらなる成長を願った。

 大野は試合後、「鹿実との対戦は楽しかった。今度こそ、勝ってワクワクしたい」と語った。有力な左腕がひしめく世代。秋も今から楽しみだ。

○…鹿実、先制打で流れつかむ

 0-0の3回、鹿児島実は2死二塁の先制機。「好投手相手にそうチャンスはない」。ファウルで粘った平石は9球目をセンターにはじき返し、走者を迎え入れた。

 先制して雰囲気が上がった打線が中盤に火を噴く。4回に赤嵜の三塁打と敵失で2点を挙げると、5回は浜田が3点本塁打。6回も2点を挙げて駄目を押した。城下主将は「左投手を打てたのはプラス」と振り返った。

 赤嵜、大村の継投で相手を零封。堅守も光った。4試合連続の無失点コールド勝ちと万全の状態で準決勝に臨む。

3回裏鹿実2死二塁、平石が中前適時打を放つ=平和リース