死者・行方不明者299人を出した1982年の長崎大水害から23日で39年になるのを前に、長崎市東長崎地区の八郎川などで18日夜、追悼行事があった。地元の子どもたちが防災へ思いを込めて作った灯籠の明かりが水面(みなも)を照らした。
東長崎、日見両地区では、八郎川の氾濫や土砂災害で計89人が亡くなった。記憶を継承し、防災意識を高めようと、住民が2年前に「八郎川慰霊の灯(ともしび)実行委員会」を発足。地元の小中学校で防災授業と灯籠作りに取り組んでいる。
「命を守る」「水害が起きませんように」。川や近くの慰霊碑広場(矢上町)、市日見地域センター(界2丁目)に、子どもたちがメッセージを記した灯籠計約700個が並び、静かに手を合わせる住民の姿が見られた。
委員長の木村武夫さん(41)=矢上町=は「自分事として、災害に強い地域をつくっていきたい」と話した。
東長崎、日見地区 防災の思い込め灯籠700個 長崎大水害 犠牲者悼む
- Published
- 2021/07/19 15:00 (JST)
- Updated
- 2021/07/20 12:36 (JST)
© 株式会社長崎新聞社