農業や漁業 “ほんなもん”楽しんで 松浦で体験型旅行 料金助成も

歓声を上げながらヤマメを釣る児童=松浦市志佐町、青龍の郷

 松浦市とまつうら党交流公社(金子庄一郎理事長)は県内の小中学生を対象にした「県内体験型旅行利用促進事業(松浦党の里ほんなもん体験)」を実施している。農林漁業体験プログラムの料金の半額(上限2千円)、民泊を利用した場合は1回2500円を助成する。実施期間は2022年2月末まで。
 同市では民泊と組み合わせた体験型旅行のメニューが充実。修学旅行生を中心に、多くの体験型観光を楽しむ人を受け入れてきた。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、観光客が激減。このため、受け入れ態勢と体験指導のインストラクターの技術維持を目的に助成制度を設け、県内からの体験型旅行の利用促進を図ることにした。
 16日には同市志佐町の市立上志佐小(佐藤利枝校長)の4~6年生22人が助成制度を利用し、町内のヤマメ養殖・釣り掘施設「青龍の郷」でヤマメ釣りを体験。体験料2200円のうち、1100円を市が、残りは保護者や地域住民らでつくる上志佐地区青少年育成会議などが負担した。
 交流公社の金子理事長は「農林漁業の体験プログラムは約80種類ある。普段できない農業、漁業の“ほんなもん”の体験を楽しんでほしい」と話す。問い合わせは同公社のホームページ、または電話0956(41)7171。

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