汗ジミを攻略!夏の「汗ジミ」や「黄ばみ」の対策方法と落とし方

汗ジミを防ぐには?

(1)汗をかきにくい服を選ぶ

汗ジミ対策のひとつとして、そもそも汗をかきにくい服を選ぶのもおすすめです。汗を抑える要素は大きく分けて素材とデザインの2つ。天然素材ならリネンが夏にぴったりです。コットンやシルクと比べても吸水性を誇り、汗を素早く吸収。丈夫で長持ちし、お手入れが簡単で、かつ乾きやすいという利点もあります。

化繊素材に目を向ければ、吸汗速乾性に優れたものがたくさん登場しています。細かな繊維が毛細管現象で汗を吸い上げ、外へ効率的に放出。リネンは独特とのゴワゴワ感があり、好みが分かれるところですが、こちらはさらさらとした快適な着心地です。

デザイン面では肌に密着せず、多少ゆとりのあるものを選びましょう。脇には特に汗ジミができやすいので、フレアスリーブやパフスリーブなど、袖の形にも注目です。

(2)汗ジミ対策には色選びもポイント

汗が染みても目立たない色を選ぶ、という方法もあります。ブラックやネイビーは比較的目立ちにくい色です。一方でベージュ、ピンク、グレー、カーキなどは汗を吸うとくっきりと色が変わり、汗が目立ちやすい結果に。白は一見目立ちにくいですが、汗が変色して黄ばみに変わるとどうしても清潔感に欠けた印象となります。

(3)汗取りパッド付きのインナー

とはいえ、ただでさえ夏は薄着で、身に着けられるファッションアイテムが少なくなりがち。色やデザインにこれ以上制約が生まれるのはイヤなものです。そんな時に便利なのは、汗取りパッド付きのインナー。

ブラジャーやキャミソールのうち、特に汗をかきやすいアンダーバストや脇の部分に本体と異なる素材を使っているものが主流です。吸水性の高いパッドのほか、通気性の良いメッシュ素材が使われているタイプも。

トップスだけではなく、ペチコートやレギンスなどボトムスに対応した商品も発売されています。汗ジミというと脇や背中など上半身に注意がいきますが、座りっぱなしの時にできるお尻や太ももの裏の汗ジミにも対策したいところです。

(4)使い捨ての汗取りグッズ

「汗取りパッド付きのインナーは持っていないけれど、汗ジミを気にせずお気に入りの服を着たい!」という方には、使い捨ての汗取りグッズがおすすめ。

服の内側、もしくは脇に直接貼り付けるシールタイプが人気です。数時間汗を吸わせたら剥がして捨てるだけなので、お手入れ不要なのが嬉しいところ。ドラッグストアなどで販売されています。制汗剤で発汗を抑える方法もありますが、毛穴に詰まって皮膚トラブルを起こしたり、服について変色の原因にあることも。自分にあった制汗剤を探す手間を考えると、汗取りグッズで対策するのが無難かもしれません。

汗ジミを落とす方法3つ

(1)汗ジミ落としはスピード勝負

気をつけていても、汗ジミができてしまうことはどうしてもあります。なぜ汗ジミができてしまうのかといえば、汗腺のひとつである「アポクリン腺」が関係しています。アポクリン腺からは水分と一緒に、皮脂やアンモニア、それに色素などが排出され、ドロっとした汗を分泌します。この色素がクセモノで、皮脂と一緒に布に染み付き、生地を染めてしまうのです。

皮脂は水を弾くため、ちょっとやそっとの水洗いでは落ちません。さらに他の成分も時間の経過とともに酸化し、頑固な黄ばみとなって布の染み付いてしまいます。だからこそ、夏の洗濯は脱いでから洗うまでの早さが肝心。汚れた衣類を1日~2日放置するだけでも、黄ばみはかなり落ちにくくなります。こまめな洗濯が黄ばみを生まないコツです。

(2)酸素系漂白剤と台所用洗剤が鍵

@soyoriiiinn

汗ジミ落としに有効なのが、酸素系漂白剤と台所用洗剤の合せ技。皮脂に狙いを定めるのがポイントです。以下に、全体が黄ばんでしまった衣服の洗濯方法をご紹介します。衣服の洗濯表示を確認し、問題がないことを確かめてから行ってください。

【全体が黄ばんでしまった衣服の洗濯方法】
(1)40℃のお湯2リットルを用意し、台所用洗剤30ミリリットル、粉末の酸素系漂白剤4gほどを溶かす。
(2)服を10分ほど(1)につけ置きする。
(3)衣類を取り出し軽く水を切ってから、洗濯機で洗濯用洗剤を使って通常通りに洗う。

お湯につけるのは、皮脂を溶かしてゆるめる目的があります。粉末の酸素系漂白剤も台所用洗剤も、皮脂やタンパク質などの汚れを落とすのに特化した洗剤。だからこそ、皮脂と一緒に染み付いた色素が落ちるのです。ただし粉末タイプの酸素系漂白剤は弱アルカリ性で、ウールやカシミヤ、シルクを傷めてしまうおそれがあります。これらの生地には使用上の注意をよく読み、液体の酸素系漂白剤を使いましょう。

液体タイプの酸素系漂白剤は、部分的な黄ばみにも有効です。気になる部分にスプレーなどで直接吹きかけて10分ほど置き、通常通り洗います。

(3)衣替えにも注意

汗ジミから来る黄ばみは夏の間につきやすいように思えますが、実はもうひとつ注意したいポイントがあります。それは衣替えの前後です。衣替えで夏の衣服をしまったあと、タンスの中で落としきれていなかった汚れが時間をかけて黄ばみに変わってしまう場合があるのです。衣替えの前にはいつもより丁寧に洗濯し、しっかりと汚れを落とした上で片付けましょう。また、衣替えから出した直後にも一度黄ばみをチェックしておくと、きれいに服を着られます。

まとめ

夏に多い洗濯の悩みとして、汗ジミとその対策をご紹介しました。お気に入りの服を長く着るためにもこまめな洗濯が大切です。日頃のケアと、汚れが気になった時のスペシャルケアを上手に使って、まっさらな衣服で夏を過ごしましょう。

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