学校内「別室」に支援員派遣 オンブズながさき 教員の負担減 図る 7月末から支援員を養成研修会開く

オンラインで開催される研修会のチラシ

 NPO法人「子どもの権利オンブズパーソンながさき」(古豊慶彦代表)は、不登校などで教室に行くことが難しい児童生徒が利用する学校内「別室」に支援員を派遣する事業に本年度初めて取り組む。
 支援員を養成するため7月末からオンラインで計4回、不登校や発達障害など困難を抱える子どもをどう支えるかを学ぶ研修会を開く。誰でも参加可能。
 オンブズながさきは子どもの救済に取り組む民間の第三者機関。今回の事業は独立行政法人福祉医療機構の助成金147万円を活用し、年度の前半に研修、後半に学校での実践を計画している。別室で対応する教員の負担軽減を図り、子どもが利用しやすい別室づくりにつなげる。古豊代表は「学校の先生方の負担が少しでも減り、余裕ができれば、結局子どもたちにとってもプラスになる」と語る。
 研修はビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」で7月31日、8月1日、同21日、9月4日のいずれも午後2時から4時に開催。講師に不登校経験者や、子どもの権利を守る活動に取り組むNPO法人代表、特別支援教育の専門家らを迎える。テーマは「学校現場の現状と長崎市における不登校支援について」「よき支援者でいるために」など。
 当日参加できない場合は後日、録画した動画を視聴できる。参加費は全4回2千円、1回のみは千円。申し込みは7月26日までにメール(komb.nagasaki@gmail.com)で受け付ける。

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