高校野球鹿児島大会準々決勝 尚志館 創立50年Vの夢あと一歩 試合ごとに全員が成長

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5回表神村1死一、二塁、尚志館が内野ゴロ併殺に仕留める。捕手上ノ堀=平和リース

 第103回全国高校野球選手権鹿児島大会第14日は18日、鹿児島市の平和リース球場で準々決勝の残り2試合があった。神村学園は尚志館に8-0、鹿児島実も大島を8-0と、いずれもコールドで退け、4強入りを決めた。休養日を挟み、第15日は24日、同球場で準決勝2試合がある。

 「学校創立50周年で再び甲子園へ」-。尚志館の野望は、神村の攻撃力に打ち砕かれた。鮎川隆憲監督は「いい試合だった」と振り返った後、選手たちへ「もう少し鍛えたかった」と声を震わせた。

 県大会秋16強、春は初戦敗退からの逆襲を誓った夏。2回戦でシード鹿児島商をエース西門が完封し、8強まで勝ち進んできた。

 選手全員の成長を上ノ堀主将は感じ取っていた。「個々の主張が強い3年生が、試合を追うごとにまとまった」。3度も安打出塁した2番下戸は、上ノ堀と鹿屋中時代から2、3番を組んできた。「何度も何度も、自分が出てあいつに返してもらってきた。上ノ堀が打てないなら敗戦も納得できる」。さばさばした表情で語った。

 夢がかなわずに終わった夏。その無念は下級生が晴らすことだろう。

○…神村、強力打線が本領発揮

 神村は、下位まで切れ目なく打線がつながり、13安打で圧倒した。小田大介監督は「攻撃に厚みが出てきた」と大差での勝利を振り返った。

 ここまで3試合で3本塁打の甲斐田が、この日も3回に本塁打。刺激されたように、打線が終盤に爆発した。7回に3安打で2点。8回は3長短打にスクイズを絡め、4点を奪って勝負を決めた。

 先発左腕の内堀は6安打完封。バックも3併殺でもり立てた。「内堀は変化球が切れていた。併殺に取れたのも大きい」と小田監督。前薗主将は「準決勝まで間が空くが、気を緩めずに備えたい」と表情を引き締めた。

7回表神村1死一、二塁、寶永が右前適時打を放つ=平和リース