中須賀克行、10度目王者に「本当に誇れる記録。ヤマハには感謝しています」/全日本ロードJSB1000

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 7月18日、三重県の鈴鹿サーキットで2021年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦 第53回MFJグランプリ スーパーバイクレースin鈴鹿が行われ、ヤマハYZF-R1を駆る中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)がJSB1000クラスのレース2で通算10度目のチャンピオンを獲得した。

 中須賀は、全日本ロードではGP250クラスに参戦していたが、2005年からSP忠男レーシングチームでJSB1000クラスにステップアップした。そして、翌年はヤマハトップチームのYSP Racing Team sponsored by PRESTO Corporationに移籍する。

中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)/全日本ロード第5戦MFJ-GP鈴鹿 JSB1000 レース2

 初優勝を飾ったのは2007年の第4戦オートポリスで、翌2008年にJSB1000で自身初のチャンピオンを獲得し、2009年には連覇を達成した。その後はランキング4位、5位と2シーズンに渡りチャンピオンを逃したが、2012年から連覇を重ねる。

 2014年にはヤマハライダーである平忠彦、藤原儀彦に並ぶ全日本ロード最高峰クラス3連覇を達成。さらに2015年からは復活を遂げたYAMAHA FACTORY RACING TEAMのエースライダーとして2016年まで5連覇という記録を残した。

JSB1000で10度目のチャンピオンを獲得した中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)/全日本ロード第5戦MFJ-GP鈴鹿 JSB1000 レース2

 2017年は、リタイアが続きランキング6位となるが、2018年には年間8勝で王者、2019年には通算50勝を達成するなど6勝をあげて9度目のチャンピオンとなった。

JSB1000で10度目のチャンピオンを獲得した中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)/全日本ロード第5戦MFJ-GP鈴鹿 JSB1000 レース2

 2020年は、転倒や負傷が重なりチームメイトの野左根航汰が初タイトルを奪ったが、2021年はSUGOのレース1が中止になるが、もてぎ、鈴鹿、SUGOと5連勝をマークして第5戦MFJ-GP鈴鹿に挑む。

表彰台に上る中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)/全日本ロード第5戦MFJ-GP鈴鹿 JSB1000 レース2

 第5戦MFJ-GP鈴鹿では、ヤマハのロードレース世界選手権(WGP 現MotoGP)参戦60周年を記念して、白と赤のカラーリングを施したYZF-R1で参戦。レース1、レース2で勝利を挙げ、シーズン7連勝で、自己通算60勝を達成するとともに、JSB1000クラス10度目のチャンピオンを達成した。

中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が駆ったヤマハWGP60周年カラーのYZF-R1/全日本ロード第5戦MFJ-GP鈴鹿 JSB1000 レース2

 中須賀は残り2大会で、自己最高となる年間10勝とシーズン全勝を目指して、前人未到となる数々の記録を打ち立てていく。

レース後の会見でコメントする中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)/全日本ロード第5戦MFJ-GP鈴鹿 JSB1000 レース2

■中須賀克行
「毎年チャンピオンを獲得したとしても10年かかることを考えれば、本当に誇れる記録を作ることができたと思います。また、ヤマハトップチームに加わったのが2006年で、現在に至るまで常にトップを走ることができたことが本当に嬉しいし、ヤマハには本当に感謝しています」

「長く国内を走ってきましたが、国内で戦う限りはここで必要とされる存在になりたいと考えて戦ってきました。今回、10度目のチャンピオンを獲れたことは、今後のレース活動に大きな自信になりました」

「またJSB1000で60勝目ですが、毎レースで優勝を目指して頑張ってきて、そのひとつひとつの積み重ねがチャンピオンへとつながりましたが、優勝回数もまた誇りでもあり、常にいいマシンを提供し続けてくれたヤマハ、そしてこのYZF-R1を戦闘力の高いレース仕様へと造り上げてくれたスタッフ、そして長きにわたって応援してくれたファンの皆さんに感謝しています。ありがとうございました」

中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)の全日本ロードJSB1000 V10ヘルメット

■吉川和多留監督
「10回目のチャンピオンは本当にすごい記録だし、60勝というのも途方もない記録で、おそらく今後、破られることはないでしょう。中須賀選手がヤマハに加入してから、お互いに助け合い、時にプレッシャーをかけ合っていろいろな記録をふたりで築いてきた感じがあります」

「現在は日本のトップライダーですが、最近はよく中須賀選手から、“昔、言われた内容を最近になってようやく理解することができた”と言われます。若い頃には理解できないことが、経験を積むにつれて理解できていくというのはよくある話ですが、中須賀選手がヤマハの、そして日本のトップライダーとしての地位を築いたように、今度は中須賀選手が若いライダーを育ててくれる日を楽しみにしています」