カワサキワークス、新型Ninja ZX-10RRで2021鈴鹿8耐に参戦。SBKライダーのレイ&ロウズ&マヒアスを起用

 7月18日、カワサキモータースジャパンは11月7日に鈴鹿サーキットで開催される『FIM世界耐久選手権(EWC)“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会』に川崎重工のファクトリーチーム『Kawasaki Racing Team Suzuka 8H』が参戦すると発表した。

 カワサキのファクトリーチームとなるカワサキ・レーシング・チーム(KRT)は、2001年を最後に鈴鹿8耐から撤退して、国内でのファクトリー活動を休止していた。

 2014年には、Team Greenが復活を遂げてカワサキのトップチームとして鈴鹿8耐に参戦。2016年、2017年に2位表彰台を獲得したが勝利には届かなかった。

 2018年はスーパーバイク世界選手権(SBK)王者のジョナサン・レイを招集し、レオン・ハスラム、渡辺一馬とともに3位を獲得して、3年連続で表彰台に登った。

最終スティントを走るジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team Suzuka 8H)

 そして、2019年にカワサキはファクトリーチームのKRTを18年ぶりに復活させる。Kawasaki Racing Team Suzuka 8HとしてSBKで連覇を果たしているレイ、チームメイトであるハスラム、トプラク・ラズガットリオグルの3人で挑んだ。

 決勝では、レースが残り数分となった時点で、トップを走行していたが転倒。赤旗が掲示されてレースが終了したが、順位認定から除外された。しかし、チームから抗議が提出され、レースディレクションが赤旗中断時の規則を適用すると決定した。

2019鈴鹿8耐で優勝したKawasaki Racing Team Suzuka 8H

 そして、1993年のスコット・ラッセル/アーロン・スライト組の優勝以来、26年ぶり2度目の勝利を達成した。

 そんなKawasaki Racing Team Suzuka 8Hは2021年の鈴鹿8耐にシード権を行使して出場することが可能だったが、エントリーしなかった。ところが、選考委員会による推薦チームとして出場することに決定した。

ギム・ロダ監督(Kawasaki Racing Team Suzuka 8H)

 ライダーはSBKでカワサキのマシンを駆るエースライダーのジョナサン・レイ、アレックス・ロウズ、ルーカス・マヒアスの3人。監督はギム・ロダ氏が務める。使用するマシンは、2021年に新型となったカワサキNinja ZX-10RRの鈴鹿8耐仕様だ。

 前回大会の優勝チームとしてカワサキとして初となる連覇を目指して戦うことになる。

【チーム】
Kawasaki Racing Team Suzuka 8H
【マシン】
新型Ninja ZX-10RR(鈴鹿8耐仕様)
【ライダー】
・ジョナサン・レイ
・アレックス・ロウズ
・ルーカス・マヒアス

2021年鈴鹿8耐にKawasaki Racing Team Suzuka 8Hから参戦するジョナサン・レイ

■ジョナサン・レイ
「2021年鈴鹿8耐へのカワサキレーシングチーム参戦、そして自分が再びチームに加われることになり、とても興奮している。鈴鹿8耐では過去4回表彰台に上ったが、2019年にカワサキレーシングチームで優勝したことが一番の思い出だ」

「残念ながら2020年の鈴鹿8耐は、新型コロナウイルスの影響で中止となってしまった。しかし、今年は鈴鹿に戻ってこれそうだ。カワサキとファンの皆さんのために、ベストを尽くすことを約束する。応援よろしくお願いします」

2021年鈴鹿8耐にKawasaki Racing Team Suzuka 8Hから参戦するアレックス・ロウズ

■アレックス・ロウズ
「カワサキレーシングチームの一員として、2021年の鈴鹿8耐に参戦できることを大変嬉しく思っている。僕は過去に鈴鹿8耐で3回優勝している」

「イベントもサーキットも素晴らしく、僕のお気に入りだ。今年から投入された新型Ninja ZX-10RRも、カワサキの勝利を後押ししてくれるだろう」

「この有名なレースに再び参加できることを、とても楽しみにしている。最高のチームと素晴らしいマシンが揃った。カワサキレーシングチームへの応援をよろしくお願いします」

2021年鈴鹿8耐にKawasaki Racing Team Suzuka 8Hから参戦するルーカス・マヒアス

■ルーカス・マヒアス
「カワサキレーシングチームの一員として、2021年の鈴鹿8耐に参戦することになり大変嬉しく思う。日本でのレースはいつも特別に感じるし、世界的にも有名な鈴鹿8耐を走れることは、ライダーとして幸せに思う」

「2020年の新型コロナウイルス感染拡大を乗り越え、鈴鹿に戻ってくることができて本当に嬉しい。鈴鹿8耐で優勝するため、チームの一員として最高の状態でレースに臨み、全力で走ることをカワサキファンのみなさんに誓うよ」

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