【大相撲】横綱昇進確実の照ノ富士「もう1回気持ちを入れ替えて」 口上は親方たちと相談

オンライン取材に応じた照ノ富士

大相撲名古屋場所で横綱昇進を確実にした大関照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)が19日、オンライン会見で横綱への思いを語った。

綱取りが懸かった今場所を振り返り「重圧とかプレッシャーはなく、この日の一番に集中して、できることを精一杯やろうというだけだった。(ヒザを)ケガしたことで、いらない動きをしないような相撲に変わっている。毎日積み重ねた稽古、筋トレがちょっとでも形になりつつあるのかな」と快進撃を見せた要因を分析した。

だが、千秋楽まで全勝同士でマッチレースを繰り広げた横綱白鵬(36=宮城野)については「一日のルーティンを考えるだけで、人のことを考える余裕はなかった。(負けたのは)自分が弱かっただけ」と多くは語らなかった。

一方、この日に開かれた横綱審議委員会の定例会合で、自身の横綱昇進について7人の全委員が全会一致で賛成。矢野弘典委員長(80=産業雇用安定センター会長)も高い評価を口にしていたことを聞き「磨いてきた、頑張ってきたもので、皆さんがそういう思いになってくれたことがありがたい。もう1回気持ちを入れ替えて頑張っていきたい」と静かに喜びを語った。

21日に予定される昇進伝達式の口上が気になるところだが「改めて横綱というのはどういう地位なのか、どういう生き方をするべきかを親方、おかみさんと相談して」と話すにとどめた。

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