【MLB】大谷翔平だらけTシャツは「人気出る予感あった」 来場者グッズに込めた担当者の思い

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

グッズ担当の球団職員に直撃「ワクワクさせてくれるようなユニークなモノを」

エンゼルス・大谷翔平投手の来場者プレゼントが話題となっている。5日(日本時間6日)のレッドソックス戦で大谷の顔がデザインされたカラフルな枕(ガンホー・オンライン・エンターテイメント)が配られ、16日(同17日)のマリナーズ戦には2019年サイクル安打を記念した一輪車ボブルヘッド(日本航空電子工業)が配布された。次々に生み出される奇抜なグッズ。球団の来場者プレゼント制作担当者に誕生までの舞台裏、さらに大谷への思いを聞いた。

エンゼルスの来場者プレゼントを担当している1人が球団職員の20代女性だ。「ファンの方にいろいろなアイテムを提供したい」。ボブルヘッドのようなコレクター向けのアイテムからTシャツなど衣服を軸に計画。商品の発案からデザイン、完成までは通常8~10か月間の時間をかけるという。

多くの来場者に愛されるモノを作る。ただ、無難なモノを作るつもりはない。「創造力に富んでいて、なおかつワクワクさせてくれるようなユニークなものにする。それが我々の目標です。オオタニ枕は明るい色をいくつか試して最終的に目立つグッズにしました」。

2019年に配られた顔だらけTシャツ(ガンホー・オンライン・エンターテイメント)は超奇抜なデザイン。だが、制作担当者にとっては自信作だった。「人気が出る予感がありました。『この先、何年もファンの方たちが着用する』という感触がありました。オオタニが大活躍している2021年シーズンに、ビッグエー(エンゼル・スタジアム)で多くの人がこのシャツを何度も着続けている姿を見るのは素晴らしいことです」。8月11日(同12日)の本拠地ブルージェイズ戦で再び配ることになった。

30、31日(同31日、8月1日)には背番号「17」と入ったヴィンテージ風のTシャツ(ニコン)が配布される予定。今季は開幕から投打の二刀流でフル回転。日本人初のホームランダービー出場、史上初のオールスター二刀流など、大谷は球界を牽引している。「オオタニをテーマにしたプロモーショングッズを作るのは球団にとって、とても面白いことです。なぜなら本当にエキサイティングな選手ですし、世界中のファンがオオタニの偉業をワクワクしながら目撃しているからです」。グッズ制作担当者も漫画では描けないような大活躍を待ち望んでいる。(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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