みなさんこんにちは、ファミリーキャンパーのざるです。ファミリーキャンプを始めて6年が経過しました。その中で最も長く愛用しているシュラフが、mont-bell(モンベル)の『ファミリーバッグ#1』です。快適睡眠温度域が-1℃以上という仕様で、春~秋まで長い期間活躍してくれます。余裕あるサイズ感で、お子さんと添い寝するのにもピッタリなファミリーバッグ#1。実は冬場ならではの意外な使い方も……!? さっそく徹底レビューしていきます!
mont-bell(モンベル) ファミリーバッグ#1 は春~秋にかけて使いやすいシュラフ
登山用品を多く扱うアウトドアブランドmont-bell(モンベル)では、山の寒さにも耐えられる保温性に優れたシュラフが多数ラインナップされています。登山用のため、軽量でコンパクトにパッキングできるのが特徴的です。
しかし今回ご紹介するシュラフ『ファミリーバッグ』は、登山というよりは平地でのキャンプ向け。価格も抑えられており、ファミリーキャンパーでも手の届きやすいシュラフとなっています。
ファミリーバッグは快適睡眠温度が-3℃~のモノや13℃~など、数種類販売されています。
筆者が購入し使っているのは、快適睡眠温度域が-1℃~という『ファミリーバッグ#1』です。このシュラフは、春~秋にかけて使いやすい仕様。寒くなる冬場でも工夫次第で使えなくはありません。
まずは仕様から確認しておきましょう。
ファミリーバッグ#1 仕様
【素材】表地:75デニール・ポリエステル・タフタ[ポルカテックス®加工]
裏地:75デニール・ポリエステル・タフタ
中綿:ホローファイバー
【重量】1,560g(1,690g) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量です。
【カラー】サンセットオレンジ(SSOG)
【サイズ】最大長190×最大幅75cm
【収納サイズ】45×28×28cm(35.3L)
【快適睡眠温度域】-1℃~
【付属品】スタッフバッグ
ファミリーバッグ#1 特徴や使い勝手を徹底紹介!
ではさっそく、ファミリーバッグのディテールからご紹介していきます!
寝返りの打ちやすい封筒型
シュラフには、主に「マミー型」と「封筒型」の2種類があるのはご存じですか?
マミー型は体への密着性が高くスキマが少ないため、体温を逃がしにくく保温性が高まります。ただし密着性が高い分、動きにくいのが特徴です。
封筒型は名前の通り長方形。マミー型に比べてゆったりとしているので寝返りが打ちやすく、布団に近い使い心地が特徴です。その分体への密着性が少ない為、保温性はマミー型に比べて劣ります。
【マミー型のメリット】
- 密着性が高い
- スキマが少ない
- 体温を逃しにくい
- 保温性が高い
【マミー型のデメリット】
- 動きにくい
【封筒型のメリット】
- ゆったりとしていて寝返りが打ちやすい
- 布団に近い使い心地
【封筒型のデメリット】
- 保温性は低い
ファミリーバッグは封筒型の寝袋です。
サイズは190cm×75cmと大きく、余裕のある形状なので寝返りも打ちやすく、多少寒くても衣類やブランケットなどで調節しやすい作りになっています。
寝相の悪い娘達が中で動き回っても問題なし。また、身長177cm、身幅も大きな筆者もゆったりと入れます。
家族みんながゆったりと安心して使えるサイズ感が魅力です。
速乾性に優れ濡れてもすぐに保温力を回復するホローファイバーを採用
表地・裏地ともにポリエステル素材が採用されているため、さらさらとして触り心地は快適です。また、余裕のあるサイズ感も加わり、出入りはスムーズです。
表地にはモンベルの撥水機能『ポルカテックス』が施してあります。多少濡れても水を弾いてくれる性質を備えています。
中綿には、速乾性に優れ、濡れてもすぐに保温力を回復する『ホローファイバー』が採用されています。寒い時期にも対応でき、ファミリーバッグの中でも保温性に優れたモデルです。
ダウン程のフカフカさはありませんが、程よい厚みがあり、かけ心地は良いと感じています。
気温や環境にもよりますが、12月以降の冬キャンプではこれ単体では少々寒く感じます。しかし、衣類を調節したり、湯たんぽなどの暖房器具を中に仕込むことで暖かく快適に過ごすことができました。
L字ジッパーを開放すれば大きなブランケットや敷物としても活用できる
封筒型シュラフの特徴として、ジッパーで開閉が可能という点があります。ファミリーバッグはL字型のジッパーを採用しているため、開放すると巨大なブランケットとして使うことができます。
なお、ジッパーの持ち手は外側・内側両方に設置されています。寝たままでも内側からジッパーを操作することも可能です。
ジッパーを開放して広げると、195cm×150cmサイズの巨大な掛け布団に早変わり!!!
春~初夏では、暑いとも寒いとも言えない微妙な時期がありませんか? シュラフに潜ると暑いけど、何も掛けないのもちょっと肌寒い。
そんな時は、ジッパーを開放してちょっとした掛け布団として活用することができるので便利なんです。
子供の添い寝にも安心! 連結すれば巨大なダブルサイズのシュラフに変身
L字型のジッパーはシュラフを大きく開放できるだけでなく、同一モデルを連結させて2倍の大きさのダブルサイズのシュラフに変身させることが可能です。
筆者はファミリーバッグを2つ所持しており、主に連結させて使っています。
足元部分からジッパーを連結させていくと、2倍サイズの封筒型シュラフが完成します。
キャンプ中、筆者は次女と2人でこの中で寝ています。
元々はマミー型シュラフで別々に寝ていました。しかし次女の寝相の悪さから、毎回シュラフを脱してしまい、夜中に何度もかけ直すという事態が発生。
暑い時期はともかく、寒い時期だと風邪をひきかねません。
そこでこのダブルサイズシュラフに変更し一緒に寝ることで、シュラフ脱出を防止することができるようになりました。
サイズが大きくなる分隙間が大きく保温力は下がってしまいますが、2人で寝ているので寒さはさほど感じません。暖房器具をいれると、ちょっと暑く感じる程でした。
お子さんと一緒に寝るなら、十分なサイズで使えるこの使い方がオススメです!
大きめなスタッフバッグで収納がラクチン!
ファミリーバッグは付属のスタッフバッグに収納して持ち運ぶことができますが、シュラフをスタッフバッグに収納するって大変なイメージがありませんか?
ただでさえ大きな封筒型のシュラフですので、空気を抜きながらコンパクトに丸めてスタッフバッグに押し込む……想像するだけでも嫌になってしまいます。
しかしそんな心配はまったくありません。スタッフバッグはかなり大きめに作られているんです。
間口が非常に広く、軽く丸めて押し込んでしまうだけですっぽりと入ってしまうんです。
収納後は側面についているコンプレッションベルトでギュッと絞ってしまえばかなり小さくなります。
シュラフの収納は筆者も苦手ですが、これなら手間がかからず大変な思いをすることもありません。
収納前と収納後を見比べてみると、これだけの差があります。手持ちサイズほどコンパクトになるわけではありませんが、元のサイズと比べるとかなり小さくなるのがお分かりいただけますでしょうか?
キャンプの撤収時間を短縮するため、普段はIKEAのペルクラという収納ケースに押し込んでいます。
スタッフバッグほどコンパクトにはなりませんが、シュラフを押し込んでジッパーを閉めるだけ。
付属のものは大きめなスタッフバッグとはいえそれなりに畳まないとキレイには入りません。こういった収納ケースを使えば、多少乱雑でも押しこめば入ってしまいますので時間短縮にもってこい。帰宅後に干した後、スタッフバッグに収納して保管しています。
連結できるシュラフの冬キャンプならではの使い方
シュラフ同士を連結することで巨大な封筒型シュラフとして使うこともできるモンベルの『ファミリーバッグ#1』ですが、ジッパーを全て連結せずに一部分だけ連結することによって、巨大な掛け布団として使うこともできます。
その巨大さが、冬キャンプならではの使い方ができるんです。
巨大さを生かし、テント内に簡易コタツを作成してみました。
テーブルの上には掛け布団がわりに連結させたシュラフを設置。汚れ防止の毛布と、折り畳みの天板を設置すればぬくぬくなコタツの完成です。
暖房には、布団乾燥機を使用しています。電源サイトならではの使い方ですが、電源がない場合は湯たんぽなどでも代用できそうです。
コタツでゴロゴロでき、シュラフも温まって一石二鳥な使い方。これを設置すると、誰もテントからでなくなってしまいます。
巨大なシュラフは寝る時だけではなく、こんな活用方法もあるのでおススメですよ!
シーズン通して様々な使い方ができるのがファミリーバッグの魅力!
今回は筆者が愛用しているファミリーバッグをご紹介しました。
シュラフは多種多様なものが発売されているので、選ぶのに困りますね。 季節や気温にあわせたシュラフを複数用意できるのが良いかもしれませんが、それもなかなか難しいものです。
なるべくなら、3シーズンは使えるようなものをひとつ持っておきたいところ。
モンベルの『ファミリーバッグ#1』は、真冬以外のシーズンを通して様々な使い方ができるので非常に重宝しています。
今回の記事を参考に、キャンプスタイルにあったシュラフを選んでみてください!
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