【アシタノオンセン日本全国温泉旅】③ 日本三古湯の一つ 愛媛 道後温泉

日本三古湯の一つ 愛媛 道後温泉

夏目漱石の小説「坊っちゃん」の舞台としても知られ、三千年の歴史を持つといわれる道後温泉。昔、足に傷を負った白鷺(しらさぎ)が岩の間から湧き出た温泉を見つけ、毎日足を浸しているうちに傷が癒えて、元気に飛び立ったその様子を見た村人が温泉の効能を発見した、という伝説が残っています。

道後温泉には道後温泉本館、飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)、椿の湯の3つの外湯があります。国の重要文化財に指定される道後温泉本館は道後温泉のシンボル的存在で現在、保存工事中ですが入浴は可能です。温泉街はこの道後温泉本館を中心にコンパクトにまとまっていて、愛媛特産グルメや土産物店にパワースポットまでが徒歩圏内。無料の足湯も点在しているので、のんびりとした街めぐりが楽しめます。また松山観光港から道後の各宿へ荷物を届ける便利なサービスも。ぜひ活用して松山・道後トリップを満喫しましょう。

※手荷物配送サービス「手ぶら観光便」の問い合わせは、松山観光港一番カウンター、宿泊旅館のフロントまで。

▲大きな円柱形の「湯釜」と呼ばれる湯口が鎮座する道後温泉本館の浴槽「神の湯」

愛媛の伝統工芸で演出 まるごとアートな湯屋

道後温泉本館から歩いてすぐのところにある飛鳥乃湯泉。飛鳥時代をイメージした建築様式を取り入れた建物で、屋根の上には塔屋を配置。「太古の道後」をテーマにした館内には和紙や和釘が使われ、竹細工などの県産伝統工芸品で演出され見ごたえあり。1階は大浴場と露天風呂の開放的な空間、2階には個室休憩室や大広間のほか、本館の皇室専用浴室を再現した特別浴室も。古代の歴史に思いを馳せ、ゆったりとした時を過ごしてみては。

▲伝統工芸品などで道後にまつわる伝説を表現した5つの個室(写真は「椿の間」)。

砥部焼の陶板壁画で再現された和歌の世界を湯船から眺める大浴場(写真は女湯)。

道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)

松山市道後湯之町19-22  089-932-1126(道後温泉コンソーシアム)

定休日:無休※臨時休業あり

営業時間:6:00〜23:00(22:30札止め)※コースにより異なる

入浴料(日帰り入浴):2階個室(お茶・お茶菓子付き) 大人(12歳以上)1,690円、子ども(2〜11歳)830円/1階浴室 大人610円、子ども300円 ※コースにより異なる

効能:アルカリ性単純泉 神経痛、リウマチ、胃腸病、皮膚病、痛風、筋肉痛など


明治の趣きを感じる湯宿 オリジナル浴衣で散策を

道後温泉街の小高い丘の上に位置するホテル椿館。明治時代の洋館を思わせるロビーでは、ハイカラな袴姿の”坊っちゃんとマドンナ“が出迎えてくれるので、まるでタイムスリップした気分に。自慢の大浴場は、日本庭園に囲まれた情緒あふれる露天風呂を備え、名湯といわれる湯触りやわらかな道後温泉の湯を堪能。夜はロビーで大迫力の「水軍太鼓ショー」も楽しめます(休演日あり)。道後温泉本館から徒歩3分、お風呂道具を湯かごに入れて、風情ある温泉街を浴衣でそぞろ歩きを楽しむのもおすすめです。

▲日本庭園に囲まれた露天風呂。夜にはライトアップされまた違った顔を見せてくれます。

料理は五感で感じる愛媛ならではの味覚(写真はスタンダード会席プラン)

ホテル椿館

松山市道後鷺谷町5-32 089-945-1000

定休日:不定休

予約受付時間:9:00~19:00

宿泊料金:大人1泊2食付き、1名様あたり16,650円~


※掲載情報は2021年6月末時点のものです。

※状況により営業時間や定休日は変更になる場合があります。最新情報は直接各施設のHPをご確認ください。

※掲載価格はすべて税込です。

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