夏山シーズン到来 雲上の野天風呂「仙気ノ湯」満喫 糸魚川市蓮華温泉

 北アルプスへの新潟県側の登山拠点、糸魚川市の中部山岳国立公園・白馬岳蓮華温泉ロッジ(標高1475メートル)では、梅雨明けとともに夏山シーズンが到来している。

 蓮華温泉は糸魚川市街地から国道148号、蓮華車道などを経由し、車で約1時間40分。登山道を約15分登った所に火山噴気帯があり、〝雲上の野天風呂〟と称される「仙気ノ湯」をはじめ、野趣あふれる温泉が点在する。内湯とともに日帰り入浴が可能。

北アルプスの山々を眼前に望む「仙気ノ湯」(19日正午ごろ)

 コロナ禍に見舞われ2回目の夏。同施設によると、梅雨明け後は良い天気が続き、多くの登山客らが訪れている。これまで少なかった県内からの来訪者が「使っ得!にいがた県民割キャンペーン」の利用で増えている。

 同施設の田原伸男支配人(49)は「ここに限らず、各山小屋はコロナ対策をしっかりやっているので、美しい景色を見に来てほしい」と話す。「栂海(つがみ)新道」開通50周年を喜び、相乗効果にも期待する。

 夏空が広がった19日は平日にもかかわらず、にぎわいを見せた。初めて訪れ、「仙気ノ湯」をしばし〝貸し切り〟にした三条市の会社員男性(65)は「お湯が思った以上に熱い。見晴らしは最高です」と満足げだった。

◇白馬岳登山バス連日3往復運行 糸魚川バス 

 糸魚川バスは8月15日まで連日、糸魚川・平岩駅前―蓮華温泉間で路線バス「白馬岳登山バス」を1日3往復運行している。8月21日から10月10日までの間は土日・祝日のみ、1日2往復の運行となる。

 問い合わせは同社(電025・552・0180)へ。

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