【MLB】大谷一問一答 6回無失点も5勝目ならず「いい投球して勝ちたいのは投手の本能」

会見に臨んだエンゼルス・大谷翔平(画像はスクリーンショット)

HRダービーの影響は「感じてはいないですね。体の重さみたいなのはなかった」

■アスレチックス 4ー1 エンゼルス(日本時間20日・オークランド)

エンゼルスの大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、敵地・アスレチックス戦で「2番・投手」で出場したが、メジャー自己最多5勝目はならなかった。投打同時出場は11度目。投球では6回8奪三振、3安打無失点と好投したものの、打線の援護がなかった。降板後は右翼の守備に就き、8回守備で退いた。打撃では4打数1安打で打率.277。チームは大谷の降板後に大量4失点して完封負け。2連敗で借金1となった。

――最初の3回は。
「各打者とも狙いが追い込まれてから違うなと思いました。打者の反応を見ながら決めました。結果的に何を投げても自分がしっかり投げていればいいかなと思います」

――試合前のゲームプランは。実際に試合に入って。
「何を投げるかはもちろん大事ですけど、どちらかというと自分がどういう状態で投げている方が割合でいうと大事かなと思うので。何を選択するかはもちろん大事ですけど、どういうふうに投げるかの方が大事かなと思っています」

――カットボールについて。
「うまく球数調整が出来ているかなと。有効に使えるかなと思います」

――好投しても勝てない。
「もちろんいい投球をして勝ちたいと思うのは、投手の本能だと思います。自分自身も打線に入っているので、みんなと一緒に点を取りにいっているので。なかなか打ちあぐねる姿も分かりますし、今日も1本しかヒットを打っていないので、自分の打席で勝てるチャンスを作れたと思う」

――本塁打ダービーの影響は。
「感じてはいないですかね。三振やポップフライもありましたけど、感覚的には紙一重だと思うので、結果の割にはいいスイングはできているかなと思います」

――オールスター戦の疲れは。
「体の重さみたいなのはなかったですかね。オールスター終わって2日間休めましたし、たくさん寝てスッキリして後半戦に臨めているかなと思います」

オールスター選手からの学び「長期的に生かしていければ」

――準備などオールスターの経験が生きたか。
「直近で生きるものばかりではないですし、良い選手の良い習慣を勉強して長期的に生かしていければと思っているので。初回の入りはどの投手も難しいので」

――試合前に中堅後方で打撃の調整。
「毎日、DHで出るので、ケージで調整しているので、同じようにやっています」

――7回から右翼を守った。
「守備位置の確認は毎回するので。確認はそういうところ。まだ1回もフライとかアウトの処理はしていないので、イージーなフライでもいいので1個アウト捕ることで多少落ち着くのかなと思う」

――スパイクの裏を気にしていた。
「粘り気のあるマウンドだったので外野の守備ちょっと危ないかなと」

――投球全体で何が一番良かったか。
「ストライクの割合も悪くなかったですし。ランナー置いてから投球自体が良かったかな。まあそこら辺かなと思います」

――監督が引き出しが増えたと。直球とスプリット以外の手応え。
「真っすぐとスプリットもちろん自信のある球なので、その2つでいくっていうのも作戦ですし。優先順位の低い球でも交ぜることによって他が生きてきたりするのでそういう使い分けは試合によっても相手によって変える必要があるのかなと思います」

――球速を抑える時に相手を抑えるために気を付けること。
「意図的に抑える場面もありますし、雰囲気というか、打者の反応であったりとか、カウントであったりとか。そういうところで自然にそうなる時もあるので、意図的にするよりは自然になった方が良いのかなとは思うので。どうするかも大事ですけど、基本的にはその健康な状態でしっかりとマウンドに上がっていれば、上げたいと思った時に必然的に上がれる状態にあると思うので、一番はやっぱり良い状態でマウンドに上がることが大事」

――雰囲気は相手が打ってきそう、見逃しそうとかという意味か。
「というよりも例えば98マイル、99マイルを投げなくても、ファウルを取れるとか。もしくは見逃しをとって、空振りをとって、見逃し、空振り、ファウル。それによっても多少なりとも変わってくるので。そこは勘というか、投げている人しか分からない間合いがあるので、実戦の中ではそういうのが大事かなと思います」(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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