カニエ・ウエストが約2年振りの新作アルバム『Donda』の試聴会イベント開催を発表

Photo: Kevin Winter/Getty Images for ABA

カニエ・ウエスト(Kanye West)が、自身の名義としては2019年の『Jesus Is King』以来となる約2年振りのニュー・アルバム『Donda』の試聴会イベントを発表した。

米時間7月22日午後8時からアトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムで開催予定の“Kanye West Presents A Donda Listening Event at Mercedes-Benz Stadium”のチケットは現在チケットマスターで発売中だ。

カニエ・ウェストは、かねてより亡き母の名を冠したニュー・アルバム『Donda』の制作について仄めかしていたが、今回のイベントで初めてその全容が明かされることになりそうだ。

また、今年4月に米ビルボード誌は、Netflixがカニエ・ウェストのドキュメンタリー・シリーズの配信権を取得したことを報じている。これはアーティスト/プロデューサーで、アディダスとのスニーカー・ブランド“イージー(Yeezy)”の創始者としても知られるカニエの人生や仕事の舞台裏を20年以上にわたって記録してきたミュージックビデオ/映像作家のクラレンス・“クーディー”・シモンズとチケ・オザーがTIME Studiosと共同制作したものだ。

クーディー&チケ(Coodie & Chike)として活動する2人の映像作家は、カニエ・ウェストと深い繋がりがあり、彼の最初のミュージック・ビデオ「Through the Wire」と「Jesus Walks」(3つ目のヴァージョン)の監督を務めたことでも知られている。2014年のビルボード誌のインタビューの中で、クラレンス・“クーディー”・シモンズは、カニエ・ウェストが、他の監督が手掛けた「Jesus Walks」の最初の2つのヴァージョンには、「魂と彼が求めている感覚がない」ことから、彼らに別の解釈でミュージック・ビデオを制作してほしいと依頼したことを明かしていた。

同ドキュメンタリー作品の具体的な内容はまだ明かされていないが、今年後半にNetfilxでの配信がスタートする予定だ。ビルボード誌によると、クラレンス・“クーディー”・シモンズは、1990年代からシカゴでカニエ・ウェストを撮影しており、その2人の関係性がこの作品のバックボーンとなって、カニエがラッパー/プロデューサーとして成功を収めていくまでの道のり、名声が彼に与えた影響、さらにはヒップホップが大衆文化に与えた影響、進化する世界のセレブリティとの関係などが描かれていくという。

Written By Will Schube

© ユニバーサル ミュージック合同会社