新潟県魚沼市、南魚沼市、長岡市、佐渡市、新発田市で新型コロナウイルス新規感染患者を計20人確認、佐渡市では店名の公開も

新潟県は20日15時30分、魚沼市、南魚沼市、長岡市、佐渡市、新発田市で新型コロナウイルス感染症患者が計20人確認されたと発表した。県から1日に発表される患者が20人以上となるのは、5月27日の21人以来、県と新潟市の発表の合計が30人以上になるのは5月23日の33人以来となる。

新規感染者20人の内訳は、南魚沼市で14人、佐渡市で2人、魚沼市、長岡市、新発田市で1人。また、居住地非公開が1人。症状は全員、軽症または無症状。

感染症対策・薬務課の星名秋彦課長は「デルタ株の感染が拡大しているが、それだけでなく既存の変異株の感染も特に若い人の間で広がっている。ワクチンの広がりもあって高齢者の感染は少なくなり、重症化と病床逼迫のリスクは低くなっているが、感染拡大を抑えるために接種を終えた人も基本的な感染対策を徹底していただきたい」と注意喚起を行った。

20日は県内5つの市で感染を確認

3598例目は魚沼市在住で公務員の40歳代男性。県外への往来や既存患者との接点は確認されておらず、現時点では感染経路は不明。17日に発熱の症状が発症し、19日に医療期間で抗原検査を実施して陽性が判明した。

3599例目は長岡市在住で会社員の20歳代男性。既存患者との接点は確認されていないが、県外への往来歴が判明している。15日に咽頭痛や腹痛の症状があり、18日に味覚・嗅覚障害が現れたため医療期間で抗原検査を実施したという。

3605例目は新発田市在住で会社員の50歳代女性。17日に発熱と倦怠感が出現し、19日に症状が継続したため医療期間を受診した。現在も発熱や咳、倦怠感などの症状があるという。

3611例目は居住地域や年齢は非公開であるが、長岡保健所管内で以前から発生していた感染拡大関連の患者である。18日に咽頭痛が出現し、医療機関を受診してPCR検査を実施した結果、陽性が判明した。

記者会見では、これまでの感染事例を踏まえつつ各状況への注意喚起を行った

佐渡市では店名の公開へ

3606例目は40歳代男性で、3612例目は20歳代女性。どちらも後述の店舗の店員となる。

本日佐渡市の飲食店で2人の新規感染が確認されたことから佐渡市では、感染が確認された店舗名を公表した。店舗名は「カフェトレイン」(佐渡市八幡)で、県は7日から18日までの期間で利用した人を対象に、「新潟県佐渡保健所地域保健課」(電話番号:0259−74−3403)への相談を呼びかけている。

患者に島外往来歴がないことから島外からの店舗利用者からの感染と考えられるが、県内滞在者または県外保健所などの感染の報告はなく、今回の感染確認は佐渡市の2人の症状発生により判明したという。

南魚沼市では新たなクラスターが発生

南魚沼市では、新たな「感染のかたまり」として14人が感染するクラスターが発生。県では現在詳細について確認をとっている途中であるが、室内活動であり、また体を動かすことを伴うことからマスクを外して活動する場面もあったという。

感染患者は全員女性で、14人のうち12人が10歳代以下の小中高生。残りの2人は、30歳代の自営業の女性と、70歳代の無職女性。現時点で同施設の利用者約30人の検査を終了しており、今後は感染患者の家族を調査していく予定。本日発表分にも、利用者とその家族が含まれているという。

今回発表された患者は、これまでに発表されていた南魚沼保健所管内の患者の濃厚接触者として調査をした結果判明。本日発表を含め、同施設での感染の累計は15人となった。

【関連記事】
新潟市中央区、東区、西区、北区、江南区、秋葉区で新たに計16名の新型コロナウイルス感染症患者(2021年7月20日)

© にいがた経済新聞