【キャンプで使えるハーブ活用の虫対策】アロマオイルで手作り虫除けシール&虫刺され用ジェルを作ろう!

夏のキャンプは虫除け対策が重要!今回は、アロマオイルのプロフェッショナルに話を伺って、自作できる虫除けの作成手順&虫刺され対策を紹介します。使いやすいシールタイプの虫除けは、便利でアウトドアにぴったり!キャンプで使用する際の注意事項も合わせて解説します。

ハーブの力で虫対策!蚊やアリなど、虫タイプ別に適した虫除けアロマオイルの紹介

筆者撮影

夏のキャンプの大敵、それは...「虫」!

虫に刺されると不快ですし、できれば避けたいですよね。

市販の虫除けスプレーもあるけれど、もっとキャンプが快適になるような虫除けアイテムがあったら…!

ということで今回は、アロマオイルを使った「キャンプでの虫対策」を、香りのプロフェッショナル・清水しおりさんに教えていただきました!

清水しおり

さん

アロマバンビーノ代表(長野県長野市) 大阪出身
*(一社)健康包括支援協会 嗅覚反応分析士トレーナー
* AEAJ認定アロマテラピーインストラクター
など、香りに関する複数の資格を持ち、セミナー講師としても活躍中

アロマオイルについてはいくつか注意点もあるので、記事の最後まで読んでくださいね!

虫タイプ別・使用法ごとに適したアロマオイルがある!

虫が嫌いな香りのするアロマオイルを、清水しおりさんに教えていただきました!

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今回は特にキャンプでの遭遇率の高そうなについて紹介します。

【虫除けに役立つアロマ】

  • 蚊:レモンユーカリ(ユーカリ・シトリオドラ)
  • 蟻:ハッカ、ペパーミント

▼蚊対策のユーカリ・シトリオドラ

▼蟻対策のペパーミント

夏のキャンプの敵、蚊が嫌う匂いがあるんですね!

でも、人間にとっては嫌な香りじゃないのが不思議です。

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匂いは、レモンユーカリはそこまでレモンは感じず、爽やかなユーカリの木のイメージ。ハッカはそのままハッカ飴、ペパーミントはチョコミントみたいな香りがしました!

【虫刺されに役立つアロマ】

  • ラベンダースピカ

※乳幼児、妊娠中の方、ご高齢の方への使用は避けましょう。

※ラベンダースピカ/ラベンダースパイクは学名がLavandula spicaであれば同じ成分のアロマオイルです。

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こちらはラベンダーの花の甘い香りというより、すっきりとした爽やかな香りだと感じました!

【手作りアロマ虫除け】市販品との違いは?

筆者撮影

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市販の虫除けと、手作りアロマの虫除けって、何が違うんでしょうか?

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大きな違いは、市販品にはディートという成分が入っているということですね。

ディートは蚊などの吸血害虫を錯乱させる力があり、虫除け成分としては日本で50年以上も使用されています。

虫除けスプレーを販売しているアース製薬の説明はこちら↓

ディートは吸血害虫の感知能力を撹乱し、吸血行動を阻止する効果を持っています。
また、ディートは日本で最初に承認された虫よけ成分であり、日本において50年以上長く使用されている実績があります。

一方、濃度によっては子供への使用が制限されていたり、プラスチックや合成繊維が傷んでしまうことも。

ディート30%の商品(医薬品 サラテクト リッチリッチ30シリーズ)は、12歳未満のお子様にはご使用になれません。

ディートを使用した虫除け「スキンガード」を販売する、ジョンソンのQ&Aもご参考まで↓

主成分のディートには、塗装面、プラスチックや合成繊維(アセテート、ウレタン等)を傷めるという性質があります。

その点、手作りアロマの虫除けは、ディートが入っていません。

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手作り品は市販品と比べると作用が穏やかで、絶対に虫が来ない!というわけではないです。しかし、ディートを避けたい人は、アロマのメリット(虫除け作用)とデメリットのバランスを考えて使うと◎

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市販品にも手作り品にもメリット・デメリットがあるんですね。

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ディートをむやみに怖がるよりは、虫刺されのリスクと比較して、市販品と手作り品をバランスよく正しく使うことをおすすめします。

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キャンプでも、場所や場面で使い分けると良さそう〜!

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そうですね。例えば、空気がこもりやすいテント内は、手作りアロマの虫除け、外では市販品...など上手く使うといいかもですね!

市販のシールとアロマオイルでかんたん! 自分好みの香りで虫除けパッチを作ろう!

筆者撮影 ペパーミントとレモンユーカリのアロマオイル

アロマオイルを使った虫除けパッチ(シール)の作り方を、しおりさんに教えてもらいました。

市販のシールを使えばとっても簡単にできちゃいます♪

手作り虫除けアロマパッチの作り方

筆者撮影 材料はたったこれだけ!

【用意するもの】

  • アロマ用シール
  • アロマオイル...ペパーミント(ハッカ)、またはレモンユーカリ(ユーカリ・シトリオドラ)

アロマ用シールは、アロマオイルを染み込ませて手軽に楽しむことができる専用のシール。

筆者は無印良品で購入しましたが、100円ショップのダイソーでも販売されているようです。

【作り方】

1.お好きなアロマオイルをシールに0.5〜2滴垂らします。
(シールの大きさによって、アロマオイルが溢れない量を調整してください。)

筆者撮影 ボトルを傾けすぎると一気にこぼれてしまうことがあるので、ゆっくり傾けて垂れてくるのを待ちましょう。 

2. 完成!
驚きの簡単さ!!!

キャンプ場についてから、その場でできちゃいますね!

ちなみに、筆者は無印良品のアロマオイル用シールを使用したのですが、こちらは「マスク」用でした。

そのため、結構粘着力が強め(剥がす前提の作りではない)なので、綺麗にはがしたいときはあらかじめ指で粘着面をペタペタしてから貼るなど、注意して使った方が良さそうでした。

キャンプでおすすめの手作り虫除けアロマパッチの使い方

筆者撮影 時計に貼ってみた。動くと香ってリフレッシュにもなりました!

この手作り虫除けパッチの良いところは、シールなので好きなところに貼れちゃうところ!

肌の弱い方やお子さんなどは、リュックや靴・お洋服に貼ってもヨシ、テントに貼ってもヨシ!

ただし、素材によってはうまく貼れなかったり、生地が痛む可能性があるので要注意です。

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ペパーミントオイルで作って、うちわに貼るのもおすすめ!風がひんやりと感じられ、暑い夏にはぴったりの使用法です。

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虫除けにもなって、涼しい風も感じられる...最高ですね!

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アロマオイルは揮発性があるので、匂いが弱まったり感じられなくなったりしたら新しいものに変更して使ってくださいね。

虫刺されにもハーブの力を! ラベンダースピカの手作りアロマジェルで現場対応

筆者撮影 ラベンダースピカのアロマオイル

いくら気をつけていても、虫に刺されるときは刺されてしまうもの、それが夏のキャンプ...。

そんな時のために、ラベンダースピカというアロマオイルを使って、虫刺されにも使える手作りアロマジェルを作ってみましょう!

手作り虫刺され用アロマジェルの作り方

筆者撮影

【用意するもの】

  • 消毒用エタノール
  • アロマ用ジェルまたはホホバオイル
  • アロマオイル...ラベンダースピカ
  • 紙コップ
  • 竹串または割り箸
  • 大さじ
  • 小分けチューブ

小分けチューブは容量10gくらいのものがちょうど良いです。

私は無印良品で小分けチューブを購入しました。

筆者撮影

材料の中にあるアロマオイル用ジェルは、今回はこちらを使いました。

筆者撮影

今回使ったアロマ用オイルジェルとは別のものですが、ネットで手に入りやすいこちらのアロマジェルでもOK。

また、ジェルの代用としては比較的入手しやすいホホバオイルでも可能です。

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ホホバオイルでもOKですが、筆者はジェルのひんやり感が夏にぴったりだと思うので、ジェルをおすすめします!

【ラベンダースピカの虫刺され用アロマジェル 作り方】

1.消毒用エタノールで小分けチューブを消毒しておきます。

2. ジェルを大さじ1出して紙コップに入れます
※ホホバオイルを使用する場合も分量は同じです。

筆者撮影 スプーンにジェルが残ってしまうので、多少多めに取るのがポイント!

3. ラベンダースピカのアロマオイルを10滴、紙コップに垂らします

4. 竹串または割り箸でよく混ぜます

筆者撮影 白く濁ってくるまでよ〜く混ぜよう!

5. ジェルを小分けチューブに移します

実はここが最難関。

紙コップをビーカーのように先を潰して凹ませるとやりやすいです。

筆者撮影 一気にチューブに入れようとせず、少しづつ...

6. 完成!!

制作日を忘れないようにラベルシールに記入して貼っておくと安心です。

筆者撮影

作成した手作りアロマジェルは直射日光と高温多湿を避けて保管し、1ヶ月くらいで使い切ってください。

特に夏場の高温や強い紫外線・湿気などはアロマオイルの品質劣化を早める原因になるため、できる限り避けたほうが良さそう。

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どこで保管したらいいか迷う人は、冷蔵庫に入れちゃってもOK!

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冷蔵庫に保管しておくと、「ヒンヤリ冷えて使うときに気持ちいい」というメリットもありました!夏にはおすすめの保管場所です。

手作り虫刺され用アロマジェルの使い方

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虫刺されジェルに使用したラベンダースピカは、毒素に働きかけたり皮膚の回復のサポートも期待できます。

筆者撮影 筆者は傷セット追加してキャンプに持参します!

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蚊や他の毒虫などに刺された時や、ちょっとした火傷、また出血のある小さな切り傷などにも使用できます。

※応急処置として使用し、痛みや痒みが治まらない場合は病院へ行きましょう。

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虫刺され・小さな火傷・切り傷...全部キャンプではよくありますよね。持っておくと便利かも!

筆者は作ってみてすぐ、ピアスで荒れてかゆ〜い耳たぶに使用してみました。

塗ってすぐはひんやりと気持ちよく、スーッと清涼感があって痒みを忘れられました!

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良い匂いで爽やかな気分にもなって、ダブルで嬉しい使い心地でした♪

【手作りアロマ虫除け】注意点は?キャンプでの使用に特に気をつけたいこと

筆者撮影

アロマオイルの扱いについては、気をつけないといけないこともあります。

安全に楽しくアロマオイルを使用するために、注意事項をしおりさんに伺いました。

アロマオイル使用の注意・禁忌事項

基本的なルールを守って、楽しくアロマオイルを使用しましょう!

【アロマオイル使用の注意・禁忌事項】

  • ペットや小さいお子様がいる場合、口に入れたり直接触れないようにする
  • 原液または高濃度で肌につけないようにする
  • 肌に使う場合は事前にパッチテストを行い、皮膚に刺激がないか確認しておく
  • 使用していて異常を感じた場合はすぐに使用を中止し、場合によっては病院を受診する
  • 自主作成したものは、自分の責任の取れる範囲で使用する
  • 妊娠中の方、小さなお子様、ご高齢の方、医師による治療を受けている方などは、使用を避けたほうがいい物もあるため、不安がある場合は予めかかりつけ医に相談する

キャンプではハチの誘引&引火性に特に注意

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アロマオイルは引火性があります。特にスプレータイプのものは引火につながる危険性があるので、注意が必要です。

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キャンプで使用する際は、念のため焚き火のそばでは使用しないなど注意しながら使った方が良いですね!

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また、アロマオイルによってはハチが寄ってくる恐れもあります。(レモングラス・シトロネラ・ラベンダー・ゼラニウムなど。)

これらは虫が嫌うとされている香りではありますが、キャンプで使用するのは控えたほうが安心ですね。

今回の記事では、キャンプでの使用を前提に、ハチの好まないタイプのアロマオイルを使い、引火の誘発性が低いシールタイプ・ジェルタイプの虫対策を紹介しました。

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他にもフローラルタイプの香りのものもハチを呼び寄せやすいので、注意した方が良いですね。

アロマオイルを使用する時には以上の事項を思い出し、安全に楽しみましょう!

アロマオイルで虫対策! 手作りの虫除けパッチ&虫刺されジェルで夏のキャンプも楽しく♪

筆者撮影

アロマオイルを使った簡単な虫対策を、清水しおりさんに教えていただきました。

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シールを使った虫除けは、超絶簡単で驚きでした!これなら誰でもすぐにできそうです♪

ぜひ、キャンプでの虫対策の参考にしてみてくださいね!

▼虫除け対策はこちらもチェック!

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