【RIZIN】石渡伸太郎が現役引退を表明 印象的に残るのは「堀口恭司との戦い。勝てなかったという…」

榊原信行CEO(左)と石渡伸太郎

格闘技イベント「RIZIN.30」(9月19日、さいたまスーパーアリーナ)の会見が行われ、元パンクラス・バンタム級王者の石渡伸太郎(36)が現役引退を表明した。

パンクラスなどで活躍した石渡は、「RIZIN FIGHTING WORLD GP 2017」バンタム級トーナメントでRIZINに初参戦して大みそかの決勝に進出し、敗れはしたものの堀口恭司と激闘を展開。その後も文字通りの死闘を幾度も繰り広げ「RIZIN漢塾塾長」の愛称で人気だった。

この日の会見冒頭、榊原信行CEOと共に姿を見せた石渡は「引退の理由としましては、今まで蓄積したダメージやケガがありまして、首がずっと良くない状態で練習が満足にできない状態で、これ以上、上位陣を倒しに行く姿が想像できなかったので引退という区切りをつけることにしました」と説明。その上で「最後の最後に会見もやらせてもらえて、たくさんの方たちに見てもらえて、本当に良かったです」と感慨深そうに話すと、印象的な試合を「やっぱ、堀口恭司との戦いじゃないですかね。勝てなかったという。堀口恭司さえいなければな、という…(苦笑い)」とした。

また、同世代で現在開催中のバンタム級トーナメントに出場している扇久保博正は「兄弟って言ってもらったりして、自分としては親近感のある選手だったんで、お疲れさまと言いたいです。戦うことはもうないと思うので、機会があればユーチューブで一緒にかめはめ波をやりたいです」。大塚隆史は「2度対決して負けているので、このトーナメントでやりたいと思っていたかったが、引退と聞いて、同じ時代を生き抜いたというのがあるので、寂しいというか残念な気持ちはありました」とそれぞれコメント。2人も出場するバンタム級2回戦が行われる9月19日のさいたま大会では、引退セレモニーが行われる予定だ。

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