伊集院光、『100日間生きたワニ』を観て3ぐらい『風評に負けずに行こうぜ!』っていうことでもない」

19日深夜放送の『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)で、タレントの伊集院光が、映画『100日間生きたワニ』の感想を語った。

番組では、マンガ祭りと題して伊集院が最近みたアニメ映画の感想を語っていた。

『100日間生きたワニ』の、原作である『100日後に死ぬワニ』が最終回直後の展開などから、ステルスマーケティング疑惑をかけられ、炎上しており、同作も、公開前からレビューサイトでいわゆる荒らしが多発し、異様な状態での公開開始となった。

なお伊集院が映画館で観たときは、本人も含め2人しかいなかったらしい。殆ど人のいない状態で長々と続く劇場での注意を促す映像を観続けたことに関して、伊集院は「ひとりで説教されてるみたい、ずっと!」と話し笑いを誘った。

ちなみに、同作を観に行った理由については「俺の中にはさ、世間のみんなが見もしないで(評価で)1なんかつけてるけど、『本当のところは分かんねぇからね!』っていう」本当の出来を知りたかったからと話した。

そして作品の感想を語る前に伊集院は「で、それこそ世間はこれで俺が褒めても、『アイツも電通の回し者だ!』とか、言いかねないような、ヤ~な世の中じゃんか…。いや、仲間入れんなら入れてくれよ(笑)、電通サイドに」と前置きしたが、肝心の評価に関しては「俺はちゃんと観た上で評価するから。これがさ、5つ星ぐらいの面白さだったら、一番フリートークとして面白いじゃん…。3ぐらいなんだよ…(笑)」とごくごく普通の無難な出来の作品だったと明かし、笑いを誘ったのだった。

伊集院はさらに「なんつったらいいのかなぁ…上田(慎一郎)監督にお会いすることもあるだろうなぁ~。上田監督が、自分らしさを出そうと思ったところは…、俺にとっては全スベリだったかな?」と上田監督が原作に工夫を加えた部分に言及し、「100日後に死ぬワニをさ、何の工夫もしないで、『このワニは100日後に死にます、そのことを誰も知りません』って言って、普通に細々とした原作通りのことをやってても、別に成立すると思うの」と感想を語った。

評価が1や5だったらネタになるが、3ということで余計ネタにならなくなり、伊集院は「3なんだよね…、『みんなだから風評に負けずに行こうぜ!』っていうことでもない(笑)」と残念な様子でコメント。「しかも60分の映画なのに最初の説教の分量、長くない?」と、再び上映開始前の注意事項動画の長さについてツッコミを入れたのだった。

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