リノベーションで中古物件の資産価値アップ! 注意するポイントは?

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。7月6日(火)放送の「フラトピ!」では、コロナ禍で注目を集める“リノベーション”を紹介しました。

◆コロナ禍でリノベーションが注目を集める理由

今回、最新リノベーション事情を解説してくれるのは、29歳で不動産ITベンチャー「TERASS」を起業した不動産の専門家でNewsPicksのプロピッカー・江口亮介さん。江口さんによると、コロナ禍でリノベーションに注目が集まっており、リノベーションをする方が増えていると言います。

その1つの事例としては、テレワークが増加するも既存の家には仕事をするスペースがなく、新たにテレワーク用のスペースを作るというもの。例えば、ウォークインクローゼットを改修するといった簡易的なプチリノベで、その程度であれば家に住みながらできるのもポイント。

リノベーションのメリットはたくさんあり、なかでも大きいのは2つ。まずは物件としては古いので新築を買うよりも結果的に安い費用で良い立地に住むことができること。もう1つは、物件の資産価値が上がるケースがあること。「今の生活様式にあった家に作り変えることができるので、上手くリノベーションすれば、購入価格よりも高い値段で売れることもある」と江口さん。

実際、江口さんは、都内の築23年・2LDKの物件を5,600万円で購入し、1,000万円をかけてフルリノベーション。そこで3年間生活した後に、売却したところ、その売却価格は、なんと7,280万円。ただ、これはあくまで成功例であり、「今の生活様式とデザインにもこだわった結果、これを気に入ってくださる方がいて、お譲りしたケース」と注意を促します。

このコロナ禍でどういった方がリノベーションしているのかと言えば、多くは30代前半だそうで「主に子どものいない夫婦で、自分のライフスタイルを実現したい、でも既製品の家はありきたりで嫌だという方がリノベーションに挑戦する傾向がある」と江口さん。また、自由にいろいろな暮らしをしてみたいという独身の方も増えているそうで、キャスターの田中陽南も新築物件は高いイメージがあることからも、リノベーションに興味を示します。

◆物件購入・リノベーションの際に注意すべきこと

また、賃貸よりも購入したほうが日々の負担が軽減できるというメリットもあり、「賃貸は誰かのローンに、さらに利益を上乗せして払っている状態なので、ローンを組める方は上手く組んで買ったほうがお得になることは多い」と江口さん。しかし、デメリットもあり、それは買ってしまうとすぐには売れないことで、物件選びには「売りやすい物件を選んでおくことが大事」と強調します。

さらに、物件選びの際、中古となると耐震や災害への対応などいろいろ気になるところですが、江口さんは「物件によって違うので、こういう物件がいいとはなかなか断言しづらい」と前置きしつつ、ハザードマップや耐震等級などさまざまな基準に照らし合わせながら選ぶべきと推奨。ただ、全てがOKの物件は当然価格が高くなってしまうため「どこかは多少妥協しながら家探ししていく必要がある」とも。そして、リノベーションでも気を付けるべきなのが「業者選び」で、プロやいろいろな人に相談・情報収集すべきと江口さんはアドバイスしていました。

Z世代の落語家・桂枝乃進さんは、現在、築60年の元学生寮をリノベーションし、シェアハウスにしたような一軒家に住んでいると言い、「建物の風情のようなものを感じつつ、なおかつ快適に住めるので、すごく気に入っている」と実感を語ります。

桂さんは江口さんの話を聞き、自身が提唱している「Z落語」と「リノベーション」が似ていると感じたそう。というのも、リフォームとなると抜本的に改修していくものの「リノベーションはその建物が持っている良さなどと向き合って、その良さを伸ばすような新しい価値を加えていくこと」と桂さん。そして、「僕も日々、落語界という築400年の伝統に対して、どういう新しい価値を提供できるかということを考えているので、僕も家を買うとしたらリノベーションしたい」と希望していました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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