長崎県諫早市大水害64年 「経験、知恵を後世に」 2年ぶり 語り継ぐ集会

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体験者が対談で大水害を振り返った集会=諫早市民センター

 死者・行方不明者630人に上った1957年7月25日の諫早大水害の記憶を後世に伝える「諫早大水害を語り継ぐ~7月25日を忘れない~」が17日、諫早市東小路町の諫早市民センターであり、当時の記録映像を上映したほか、鎮西学院大の学生が体験者の手記を朗読するなどした。
 大水害から64年になるのを前に、市民団体「本明川を語る会」(中野勝利会長)が市民の防災意識を高めようと開き、約70人が参加。昨年は新型コロナウイルス感染防止のため中止しており、2年ぶりの開催になった。
 水害を体験した渡瀬寛さん(83)と古賀文朗さん(81)が対談形式で当日を振り返り、渡瀬さんは「濁流にのまれて流される女性がいた。手助けできなかった」と脳裏に焼き付いたあの日の光景を語った。古賀さんは「水害はこれからも続く。地球温暖化で脅威は増している。被害が少なくて済むように、私たちの経験、知恵を伝えていきたい」と力を込めた。
 このほか、水害で甚大な被害に遭った天満町自治会の堀口春記会長(79)が同自治会の防災への取り組みを報告。避難誘導するための住民同士の声掛け態勢などを紹介した。
 集会の様子は25日から8月末まで、ユーチューブで配信する。

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