「ショックしかない」 貴源治関が大麻使用 小山市民から落胆の声

新入幕を果たし笑顔で番付表を持つ貴源治関=2019年6月24日

 付け人への暴行問題で角界を追われた兄に続き、弟の十両貴源治(たかげんじ)関も大麻使用が明らかになり、出身地登録している栃木県小山市では20日、再び落胆の声が上がっている。

 同市が事務局を務める「小山市出身の力士を応援する会」では今春、「小山市出身の力士を応援しています」と書かれたのぼり旗約150本を作製し、希望する会員に配布したばかり。会員数は個人207人、団体は31団体。それぞれの自宅や企業などの敷地内に掲げているという。

 同会の会長を務める浅野正富(あさのまさとみ)市長は「活躍を期待していただけに、非常に残念です」とのコメントを発表した。

 小山市相撲連盟の加藤雅嗣(かとうまさつぐ)会長は「びっくりした。ショックしかない」としながらも「兄の件があってから距離を置いていた。もうずいぶん話していない」と明かす。その上で「もし事実なら、子どもたちに示しがつかない。これからというときに、どうしようもない」と落胆していた。

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