Rソックス・セール マイナーのリハビリ登板で最速97マイル計測

日本時間7月21日、トミー・ジョン手術からのリハビリを続けているクリス・セール(レッドソックス)がマイナーで2度目のリハビリ登板に臨んだ。前回はルーキー級の試合で3イニングを4安打5奪三振無失点に抑えたが、中4日で登板した今回はAA級の試合で4回途中まで無安打6奪三振無失点の快投。初球が96マイル(約154.5キロ)を計測し、4回途中まで49球を投げて最速97マイル(約156.1キロ)を何度も記録した。セールは自身の状態に手応えを感じたようだ。

登板後、セールは「今日はいい日だった。間違いなく正しい方向に向かっている」とコメント。「試合を通してずっと調子はよかった。3回と4回は必要なときにギアを上げて、思い通りのボールを投げられたと思う。今の段階ではそれが大切なんだ」と調整が順調に進んでいることに対する手応えを口にした。

セールは1回表一死からゲージ・キャニングに四球を与えたものの、二死後にキャニングを牽制で刺してこの回を打者3人で終えると、2回表と3回表は三振を2つずつ奪っていずれも三者凡退。4回表一死から遊撃手のエラーで再びキャニングに出塁を許したが、次打者を空振り三振に仕留め、2度目のリハビリ登板を締めくくった。

レッドソックス傘下AA級のポートランド・シードッグスは前の試合まで破竹の13連勝中。セールは「これを台無しにするような人間にはなりたくなかった」とプレッシャーを感じていたという。そして、そのプレッシャーをはねのけ、チームを14連勝に導く快投。まだ球数は50球前後にとどまっているが、身体的にも精神的にもリハビリは極めて順調と言えそうだ。

エースのセールを欠いた状態ながら57勝38敗(勝率.600)でア・リーグ東部地区の首位に立っているレッドソックス。1ゲーム差の2位につけるレイズ、勝率5割以上をキープするブルージェイズとヤンキースの4球団による熾烈な争いは今後も続いていくとみられるが、8月中の戦列復帰が予想されるセールが首位レッドソックスにとって大きな戦力となるのは間違いないだろう。

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