伝説のヘビメタバンド「REACTION」がラストアルバム 反町哲之「これで店じまい」

左から反町哲之、ボーカル木村直樹

ヘビーメタルバンド「REACTION」がラストアルバム「Farewell」をリリースした。

L’Arc~en~Cielなどを売り出した大石征裕氏の事務所に2番目に所属した伝説のバンド。1986年にメジャーデビューした。

疾走感溢れるサウンドにメロディアスな歌は、後のX JAPANらに多大な影響を与えた。

ベースの反町哲之は「メジャーデビュー35周年の節目の今年、長年のファンに感謝の気持ちを伝えケジメをつけたかった。加えて、未発表曲も世に出してYASUと梅ちゃんに捧げたかった」
と語る。

2008年にギターの斉藤康之、2015年にドラムの梅沢康博の2人が死去という悲劇を乗り越え、サポートメンバーで活躍してきた。

反町がプロデューサーになり、こだわったラストアルバムだ。

「選曲にまずはファンの求める曲。次に、おそらく第三者がベスト盤を作ってもセレクトされないだろうが、メンバーにとって重要な意味を持つ曲を入れた」(同)

コロナ禍の中のレコーディングはリモートも並行した。

「サポートギタリストが札幌在住のため、初のリモートレコーディングにトライした。大変な作業だったが、結果的にとてもうまくいった」(同)

コロナ終息を願い、反町が描いた「アマビエ様」トートバッグなど、創意工夫をこらしたアーティストグッズも販売。

7月17日には「Rock’n Roll Overdoes in名古屋」に出演。今後は11月にワンマン2daysを開催。来年6月には札幌のイベントに参加予定だ。

反町は「本来、今年開催予定だったが、コロナ禍で延期に。それでREACTIONは店じまい。自分自身も、基本的にバンド活動は納めようかと思っている。制作業務は依頼があれば続けます」と語る。

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