なぜ23歳以下が対象?オリンピック年齢制限はW杯が背景に

 1年の延期を経て、東京オリンピックがついに開幕した。男子サッカーもグループステージを控える中、なぜ対象年齢が23歳以下なのか。それにはサッカー界最高峰の大会FIFAワールドカップが背景にあった。

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23歳以下が採用されたのは1992年から
 1900年のパリオリンピックから初めて競技に加わった男子サッカーは、1984年ロサンゼルス大会までアマチュア選手に限定されていた。しかしその後ルールが変更され、ワールドカップに出場した経験のない選手を選択できるように。これにはW杯の地位を維持することが背景にあり、1992年にはW杯出場経験の有無の条件が解除され、代わりに23歳以下に限定された。

オーバーエイジの選手は3人まで
 4年後の1996年アトランタ大会では年齢制限が改定され、参加国は3人まで23歳以上の選手を加えられるようになる。またコロナウイルスの影響で12ヶ月延期されたため、2020年大会では24歳以下が対象に。OA枠以外の選手は1997年1月1日以降に生まれた選手から選ばれる。ちなみに、1996年に初めて開催されて以来、女子サッカーは23歳以下のルールは適用されていない。

23歳以下のルールはいつからできたのか Photo Etsuo Hara

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