茂木健一郎氏が“#もううんざりだよ東京五輪”に反応「非論理性と粗雑な思考に腹が立つ」

茂木健一郎氏

脳科学者の茂木健一郎氏(58)が21日、ツイッターを更新。21日にツイッター上で拡散されトレンド入りした「#もううんざりだよ東京五輪」というワードを批判した。

茂木氏は「このハッシュタグによって、コロナ対策と五輪があたかも二者択一であるかのようなことを言うひとたちの非論理性と粗雑な思考にいちばん腹が立つ。五輪での人流の変化が、感染に定量的にどの程度影響を与えるのか、『専門家』たちだって誰だって確定的なことは言えない」とし、五輪=感染拡大という思考を疑問視。

さらに「五輪の開催に賛成する人たちが、あたかもコロナ対策や人命を軽視しているかのような、粗雑な決めつけをやっているひとたちははっきり言って最悪。東京五輪五輪は一つの文化であって、それを非論理的思考で否定する人は、結局、すべての文化の価値をないがしろにしている」とあきれ果てた論調で批判した。

怒りが収まらない茂木氏は「コロナ対策や、人命重視をいわば『人質』にして、自分たちの主張が正しいと押し付けてくる五輪反対派に、ぼくは絶対に同意しない。君たちのような粗雑な論理構造が、過去、人類の歴史において、さまざまな文化破壊、圧政をもたらしてきた。世界はもっと多様だ」と断罪。“五輪か、命か”という二者択一を迫る反対派の思考をバッサリ切って捨てた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社