【挑む中小企業】神奈川生まれ「かもめ自転車」 スポーツタイプを独自開発 県自転車商協同組合

オプションを追加装着した「かもめ自転車」と(右から)河本さん、影山さん、越田さん=横浜市磯子区の影山輪業杉田店

 神奈川県内の自転車販売・整備業を営む事業者でつくる県自転車商協同組合(横浜市西区)が、組合オリジナルブランドのスポーツ用自転車「かもめ自転車」を開発した。組合青年部の発案でプロジェクトを立ち上げ、約2年かけて作り上げた。プロジェクトのメンバーは「業界と地域を活性化させたい」と意気込んでいる。

 かもめ自転車は、通勤や通学、買い物など普段使いもできる「クロスバイク」というタイプ。スポーツ用自転車が初めての人にも乗りやすいよう、自転車の輸入・販売などを手掛けるファビタ(同市鶴見区)の協力を得てフレームを設計した。「フレームから設計したオリジナルブランドの自転車を販売するのは全国の自転車商組合で初めてでは」(同組合・越田憲事務局長)という。

 フレームに採用したクロムモリブデン鋼は「乗り味が柔らかく、乗り心地がいい」とプロジェクトメンバーで青年部長の影山章さん。実用的で耐久性にも優れているという。

 「分かりやすく、親しみやすい」と名付けた自転車のブランドロゴマークには県の鳥カモメをあしらった。モデル名は神奈川の頭文字と横浜の市外局番を組み合わせた「K─045」。とことん地元密着にこだわった。

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