アウディ、カスタマーのニーズを反映した新型R8 LMSエボIIを発表。スパ24時間で展示へ

 7月21日、アウディはGT3カーレース向けのカスタマーレーシングカー、アウディR8 LMSのさらなる改良モデルである『エボII』を発表した。カスタマーチームのリクエストを反映し改良を受けているが、依然として42万9,000ユーロ(約5550万円)とGT3カーとしてはリーズナブルな価格が設定されている。

 GT3カーレース黎明期から多くのカスタマーチームに愛用されてきたほか、83のタイトル、105の勝利を収めてきたアウディR8 LMS。そのさらなる改良モデルが7月21日に発表された。アウディスポーツは、これまでのユーザーチームからのフィードバックを得て空力、エンジン特性、エアコン、サスペンション、トラクションコントロールの5つの分野で最適化された。

 空力では、新たに開発されたリバーススワンネック形状のリヤウイングにより、これまでよりも床面よりもリヤウイングでダウンフォースを稼ぐとしている。また、エンジン特性については、新しいインテークシステムでトルク特性を改善した。

 またトラクションコントロールは、新機能でこれまでよりも調整の幅が広げられたほか、エアコンについても室内の温度管理が向上。長距離レースや外気温が高いレースで、ドライバーの集中力を高めることに貢献するとしている。

 チームは2022年に向け、エボII化できるアップデートキットを購入できるほか、新車として42万9,000ユーロ(約5550万円)で購入することができる。なお、エボIIはトタルエナジーズ・スパ24時間で展示される。

「新たな進化は、ユーザーのニーズをさらに満たすことになるだろう。イノベーションの大半は、チームが我々に願ったものを反映しているからね」とアウディスポーツのカスタマーレーシング責任者のクリス・ラインケは語った。

新型アウディR8 LMSエボII
新型アウディR8 LMSエボII
新型アウディR8 LMSエボII
新型アウディR8 LMSエボII

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