山下智久が「THE HEAD」日本語吹替版を自ら担当。「気持ちの中にあったAkiをやっと出せました」

Huluで世界60の国と地域で放送・配信中の世界的大ヒットドラマ「THE HEAD」(全6話)。7月21日からは、日本語吹替版の全話一挙独占配信がスタートする。唯一の日本人キャストであり、全編英語のセリフで南極科学研究基地の研究員・Aki(アキ・コバヤシ)を演じた山下智久が、自ら日本語吹替を担当した。

本作は、エミー賞を受賞した世界的ヒットドラマ「HOME LAND/ホームランド」のエグゼクティブプロデューサーを務めたラン・テレム製作総指揮の下、さまざまな国の実力派キャストが集結した大型国際連続ドラマ。辺境の地にある南極の科学研究基地で展開する“震撼の極限心理サバイバル・スリラー”として2020年6月に30の国と地域、15以上の言語で配信がスタートすると、世界各国から注目を集め、現在ではその数も倍増している。

ドラマの舞台は、4月29日から6カ月間、陽が当たらなくなる南極化学研究基地。任務を終えた夏期隊員たちは、そのまま研究を続ける越冬隊のメンバー10人を残し、閉ざされた基地を去る。しかし、突如基地との交信が断絶。越冬隊との別れから6カ月後、ようやく夏期隊長のヨハンが救助隊を率いて基地に到着すると、静まり返った恐ろしい光景を目にする。そこには惨殺された七つの死体。生存が確認された者もいる一方、行方不明になっている者もいた。一体、6カ月の間に基地では何が起こったのか。生存者の食い違う証言。何がうそで何が真実なのか? この闇深き謎を巡り、陸の孤島ともいえる南極の基地で、極限状態に置かれた人間たちが壮絶な心理合戦を繰り広げる。

このたび、配信開始となった日本語吹替版では、山下自身が吹替を担当。19年夏に、日本人キャストはたった1人という環境の中、スペイン・テネリフェ島とアイスランドで行われたオール海外ロケに参加した山下は、久しぶりにAkiを演じ、当時の記憶が鮮明によみがえってきたそうで、「あの頃は、英語のセリフに感情を乗せる作業がすごく難しく、ただただ撮影についていくのに必死でした。今回アフレコをしながら、毎日もがきながら取り組んでいたこと、そんな僕を支えてくれたスタッフ・キャストの顔を思い出しました。たった3カ月のロケでしたけど、あらためて一生忘れられない夏だったなと思います」と述懐。

また、アフレコでは新たな発見もあり、「自分自身の声に当てはめるのはほぼ初めての経験で、終始不思議な感じでした。もともと英語で話しているところに日本語を乗せる作業は、すごく難しかったです。でも、同時に面白さもあって、英語で話している時は口元も大きく動くし、表情も豊かになる。そこに普通のテンションで日本語のセリフを乗せると、見ている人の中に違和感が生じてしまうんです。ディレクションを受け、テンションや声のトーンを調整しながら、『あっ、よく吹替版の作品で聞いた感じだ!』って楽しくなりました(笑)」と明かし、苦労と同時に達成感も得たようだ。

さらに、「実は英語のセリフを演じていた時も、僕自身はAkiの言葉や感情を日本語で解釈していたんです。今回日本語であらためて演じることで、気持ちの中にあったAkiをやっと出せたような気がします」とアフレコを体験したことで、より役に近づけたと告白。最後に、日本語吹替版だからこその見どころについて「字幕を追っている時は見逃しがちな画力を感じていただきたいです。また、日本語に吹き替えることで、登場人物たちの言葉もダイレクトに皆さんに届くと思います」とアピールした。

なお、本編とともに、アフレコの様子やインタビュー映像も配信中。今後もメーキング映像の配信も予定している。

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