【東京五輪】宮城で有観客開催がスタート ネットでは不安の声も

中国―ブラジル戦をマスク姿で観戦する観客(ロイター)

東京五輪の有観客開催が宮城で21日にスタートし、不安と批判が殺到している。

宮城スタジアムではサッカー女子1次リーグの中国―ブラジル戦、英国―チリ戦の2試合が有観客で開催された。当初は6000人程度の集客が見込まれていたがキャンセルが相次ぎ、約3000人の観客が見つめる中で試合は行われた。

一般客を入れての有観客開催は宮城と静岡のみで、新型コロナ禍の影響もあって競技開始前から県内外で批判が高まっていた。それでも有観客開催を貫いて強行されたことで、ネット上では早くも批判が渦巻いている。

「宮城県で有観客で五輪始まったけど絶対コロナ増えるだろうな」「宮城、感染爆発かな」「宮城の9月は今の東京になる」などと今後の同県内での感染拡大を危惧する声が続出。宮城では東日本大震災が起きて10年を迎えた3月11日前後に県外からの来訪者が増えたことで新型コロナ感染者も急増した苦い経験があるだけに、不安の声も当然だろう。

さらに「村井知事は県民のことも五輪関係者の事も考えてない」と有観客開催を強行した村井知事にも矛先が向けられている。

すでに五輪関係者の間で感染者が続出している〝東京五輪パンデミック〟は宮城にも拡大してしまうのか。不安は高まるばかりだ。

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