【特集】千葉県一宮町出身 サーフィン大原洋人選手 地元開催の五輪へ

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【特集】千葉県一宮町出身 サーフィン大原洋人選手 地元開催の五輪へ

 7月23日に開幕する東京オリンピック。  

 千葉県では、千葉市の幕張メッセでフェンシング、テコンドー、レスリングが開催されます。  

 そして一宮町では、今回の東京オリンピックで初めて正式競技に採用されたサーフィンが行われます。

 会場となる釣ヶ崎海岸(通称・志田下)は、九十九里浜の南端に位置し、志田下を含む町内の海岸には年間を通して良質な波が打ち寄せることから多くのサーファーに親しまれています。

 そのサーフィン競技へ出場するのが、一宮町で生まれ育った“地元出身”のプロサーファー・大原洋人選手(24)です。

■ホームの波は…競技会場の“釣ヶ崎海岸”

 大原選手は、8歳のころ父親の影響でサーフィンを始めました。  初めて波に乗ったのも釣ヶ崎海岸だそうです。

大原洋人選手

「お父さんがサーフィンしていたので、自分自身もサーフィンやりたいなと芽生えた」 「たぶん誰よりも志田下の波を熟知していると思うし、一番慣れている」

 2015年、18歳で出場した本場アメリカで行われたUSオープンでは、日本人として初優勝を飾るなど、これまで数多くのタイトルを獲得してきました。

■強い気持ちで掴み取った“夢の舞台”

 6月、中米エルサルバドルで行われた世界選手権では、残るひと枠となっていた日本代表を巡って、ここ一番で力強い波乗りを発揮し、ライバルの村上舜選手を上回る4位に入賞します。

 夢だった“オリンピックへの切符”をその手で掴み取りました。

大原洋人選手

「素直に嬉しい」 「『出場したい』という強い気持ちと、それまでにやってきたことを本当に信じ切れたというか、それが自信に変わっていたこととか、普通だったらすごく緊張しそうな場面とかもそこまで緊張せず、こう良い緊張感を持って試合に臨めて、それが存分に試合で発揮できたかなと思う」

 プロサーファーは通常、世界大会を転戦する生活を送りますが、新型コロナの影響で、大原選手もその生活が一変します。  海外の波に乗ることなく、約1年。

 久々の海外にも関わらず、結果を出せたことは、コロナ禍の中、生まれ育った一宮で地道に取り組んできたトレーニングの成果だと振り返ります。

大原洋人選手

「自分の中では逆に良かった。試合が1年中あるときは、長い時間をかけて体作りすることは、今まで中々できなかったので、そういう面では、その波で練習できなくてもその波に対応できる体は作れるので、実際エルサルバドルに行ったときも日本の波とは全然違うような波だったが、しっかり対応できるような体が出来ていたかなと」

■“地元”も祝福!活躍に期待  

 オリンピックの開催地で、大原選手の出身地でもある一宮町。

 町役場には大原選手の出場を祝って、たれ幕や横断幕が掲出されています。

 馬淵昌也町長は、6月、町役場を訪れた大原選手に「地元で力を発揮して世界一を目指してください」と激励しました。

 そして、一宮町でサーフィンをする人や県内のサーファーからも期待の声が上がっています。

一宮町でサーフィンしていた男性

「同じ千葉県民としてとても嬉しかった。(出場権を獲得した)試合も見ていたし、すごいなと思って。とてもカッコ良いなと思った」

「優勝して金メダルとってほしいというのはもちろん、それだけの実力は絶対あると思うので、ぜひ優勝してほしい」

一宮町でサーフィンしていた男性

「とにかく力強い。体幹もしっかりしている」 「金メダル。金色をとってほしい」

 一宮のサーファーにとって、大原選手は憧れの存在のようです。

 大原選手は、「生まれ育った町で、夢の舞台に出場することで、多くの人にサーフィンに興味を持ってもらうきっかけになれば」と話します。

大原洋人選手

「やっぱり自然相手のスポーツなので、誰にも予想できない展開、本当に残り1秒まで何があるか分からないというのがサーフィンの試合の醍醐味だと思うので、そういう部分であったりとか、自分の良いライディングを楽しみにして頂けたら」

■大原選手が大会で目指すメダルの色は…  

それはもちろん…

大原洋人選手

「もちろん出るからには優勝したいし、となると金メダルとりたいと思っている。オリンピックという大きい舞台なので、今までよりもたくさんの人が見てくれるのかなと思うので、そういう見てくれている人たちに感動してもらえるような演技が出来ればと思う」

「地元の自分が成績を残してサーフィンってすごいんだなとか、サーフィン見に行ってみようかなとか。そういう今まで関心を持っていなかった人たちにも、そういう影響を与えてどんどんサーフィンというものを広めたりとか、一宮のサーフィンの良さとかを地元の人たちにも伝えていきたい」

 一宮の海で育った24歳のプロサーファーが、町の期待もサーフボードに乗せて“五輪の波”に挑戦します。