新松田駅周辺整備で松田町、国助成金を断念 予算案修正で事業困難に 新たに6千万円の財政負担

混雑解消に向けて駅前広場や橋上駅舎の整備が計画されている小田急新松田駅前

 小田急新松田駅周辺の整備計画を巡り、松田町が国の助成制度に提出していた計画を取り下げ、補助金の交付を断念する方針であることが21日、分かった。

 計画を巡っては2021年度一般会計予算案が町議会で修正され、事業が困難な状況となっていた。県からも「今後の見通しが不透明」として事業スケジュールを示すよう迫られたことで断念に至った。官民で総額約150億円に上る一大事業だが、町は6千万円の財政負担を新たに負うことになった。

 計画は歩道がなく、慢性的な混雑も発生している駅前広場を駅舎も含めて再整備する構想。町は国交省に事業計画を提出し、20年度から6年間で「都市構造再編集中支援事業」の助成対象となっていた。

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