ラグビー・南アフリカ 濃厚接触選手らの移動、チャーター機も選択肢 マニュアルなく合宿先の自治体任せ 東京五輪

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初戦を想定した練習を繰り返す男子7人制ラグビー・南アフリカ代表の選手ら=21日午後、鹿児島市の白波スタジアム

 鹿児島市は21日、東京五輪の男子7人制ラグビー・南アフリカ代表が同市での事前合宿を23日に終えた後、首都圏へ移動する際の交通手段の最終調整に追われた。新型コロナウイルス濃厚接触者がいるため一般客と同じ飛行機への搭乗を避けなければならず、チャーター機も選択肢に上がっている。チームは21日、報道陣に初めて練習を公開した。

 東京オリンピック・パラリンピック推進本部事務局によると、濃厚接触者が事前合宿地から首都圏に戻る移動手段に関するマニュアルがなく、保健所と相談した受け入れ自治体の裁量に委ねられる。

 市関係者によると、チームの意向を確認しながら大会組織委員会などと詰めの協議を続けている。ある幹部は「選手団を無事に東京へ送り届けるまでが仕事だ」と話した。

 21日は、ニール・パウエル監督の濃厚接触者9人と、20日の検査結果が不明だったスタッフ1人を含む19人が練習開始直前のPCR検査で陰性となり、練習に臨んだ。午後から白波スタジアム(県立鴨池陸上競技場)で、初戦のアイルランド戦(26日)に向けて細かい戦術を詰めた。

 シビウェ・ソイズワピ主将は練習後取材に応じた。金メダルを目標に掲げ、「鹿児島で心配なく過ごせて感謝する。日本の皆さんに南アフリカのラグビーを楽しんでほしい」と話した。

 選手団全21人は13日夜に来日した。スタッフ1人が機内にいた感染者の濃厚接触者となり首都圏にとどまった。21日まで陰性が続いている。残る20人は17日、予定より3日遅れて鹿児島入り。同日深夜にパウエル監督の陽性が確定した。監督の濃厚接触者計10人中、チーム随行者1人も陰性だった。

「金メダルを目指す」と抱負を語るシビウェ・ソイズワピ主将
練習で汗を流す男子7人制ラグビー・南アフリカ代表の選手ら=21日午後、鹿児島市の白波スタジアム