衆院選で堀江貴文氏〝DH出馬〟というウルトラC 当選後に辞めて次点者繰り上がり

左から堀江氏秘書の斉藤健一郎氏、立花孝志氏

10月までに予定される次期衆院選で、立花孝志党首率いる「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(NHK党)は、東京選挙区に12人の候補者を擁立した。さらに候補者を送り込む方針で、比例ブロックでの議席獲得を目指す。切り札となるのはホリエモンこと堀江貴文氏の出馬だが…。

立花氏は21日、都庁で会見し、堀江氏の秘書である斉藤健一郎氏を比例代表東京ブロック単独1位に指名。ほかにも堀江氏が外部講師を務める堀江政経塾のメンバーが主体となって、各選挙区から立候補する。小選挙区での勝ち上がりは厳しいが、比例ブロックでの当選に向け、総力戦となる。

立花氏はかねて堀江氏の出馬を要請している。昨年の都知事選ではギリギリまで折衝していたが、最終的に「ホリエモン新党」の名称と選挙ポスターに堀江氏の写真を掲載し、代わりに立花氏や斉藤氏らが立候補した経緯がある。

堀江氏はツイッター349万人、ユーチューブ122万人のフォロワー数を持ち、絶大な影響力を持つ。2005年の郵政選挙以来、2度目の出馬となれば、大きな話題になることは間違いない。

斉藤氏は「堀江が出てくれば当選する可能性は大いに出てくる」と期待しつつも「堀江のような有能な人間を議員として本会議や国会日程で、縛るのには疑問を感じざるを得ない。出馬できるのであれば出馬して、当選後に辞めて、秘書である私を送り込むやり方が理想的」と話す。

一昨年の参院選では当選した立花氏が〝選挙専門〟になるとして、約2か月で辞職し、次点候補が繰り上がり当選したケースが参考になるという。

斉藤氏は「(可能性としてあるのは)選挙の時だけ出る〝DH〟ですね。当選後も堀江に議員活動と(実業家としての)仕事を両立させる〝二刀流〟はない」と話す。DH制があるならば、堀江氏の出馬可能性は、ゼロではなさそうだ。

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