飲食・保育従事者の集団接種開始 那覇市医師会

 新型コロナウイルスワクチンの接種を進めようと、那覇市医師会は20日から、市内の飲食業者や保育従事者に対する集団接種を始めた。台風6号の影響で21日は休止し、22日、23日までに約1800人の接種を予定する。

 飲食の場を介した感染拡大が懸念されており、市松山や久茂地を中心に市内の飲食従事者を対象に接種希望者を募った。

 20日に那覇市東町の市医師会館で接種を受けた飲食店従業員の30代女性は「ワクチンを打つことが、いち早い営業再開にもつながる」と語った。

 市医師会の山城千秋会長は、飲食業界で接種を進めることについて「これまで飲食に伴うクラスター(感染者集団)が起点になって、感染の波が大きくなった事実があり、感染を抑える上で肝になる。若い人でも比較的症状が重くなるという報告もあり、若いから安心できるわけではない」と語った。

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