第5波警戒 夏休みも感染防止徹底を 長崎大学病院・泉川教授が会見

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県内の感染状況について話す泉川教授=長崎市坂本1丁目、長崎大学病院

 新型コロナウイルス感染者が長崎県内でも増加している傾向について、長崎大学病院感染制御教育センター長の泉川公一教授は21日、長崎市内で会見し「夏休みに入り、人の流れが増えてくる。(年末年始や春の大型連休で感染者が急増した)第3、4波が思い出される」と第5波を懸念し、県民に警戒を強めるよう呼び掛けた。
 インド由来のデルタ株疑いの感染者が県内でも判明し、県が20日に公表した。泉川教授は感染力が強く、重症化しやすい特性を説明した上で、ワクチンの効果について「発症予防効果は通常の株に比べ3割程度低くなるが、重症化を抑える効果は高いという海外の報告がある」と強調した。
 県内の65歳以上の接種率が1回目終了約8割、2回目終了約6割まで上がった状況を「朗報」と評価し「高齢者の入院が減るのではないかという期待は持っている」と話した。一方で県全体(12歳以上)は1回目終了が3割台。「まだまだ足りていない」として基本的な感染防止策を徹底するよう訴えた。
 直近の新規感染者数の約8割に飲食店や県外往来が関連していることにも触れ、「夏休みで県外から帰ってきた友人や家族と会う機会があると思うが、大人数と長時間は避けてほしい」と話した。
 第5波に備え、新型コロナ感染者を受け入れられる病院が増えるように長崎大学病院で医療従事者の見学や研修を受け入れていることも明らかにした。